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2007/02/01
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 潔癖であることを求められた、原罪の子と。
 その手を汚すことを選ぶ、父親と。
 傍観者たる、弟と。


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>「銀行にこんな過酷な戦争を仕向けたのは、君達大蔵省の『金融再編政策』だろう」

 世界に生き残る為に、日本の銀行を争わせ。
 日本で生き残る為に、支店長達が争う。

 『部下の命』を天秤に掛けて。
 『信頼』という名の死を糧として。

 それで守られていく人々と命。

 それが、資本主義なのでしょうか。
 最後に守られるのは、何なのでしょうか。

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 非情なる決断の中に一つだけ救いがあるとするならば、
“決断した大介が、血を吐くような悲しみと怒りを抱えている”
でしょう。

 責任も、付随する業も抱えて生きていけること。
 競争そのものの矛盾や歪みを理解し、それでも立ち向かっていける強さ。
 それらこそ、上司の資格であり、選択をする資格なのです。


 それは、鉄平には無いものでもあります。
>「(技術力で負けて、会社が潰れても、)それは、仕方のないことです」
 そう言い切ってしまう鉄平には、会社や財閥を支えきる才は無いとも感じます。

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 弟の反発。

>「僕は『見合いをする』とは言いましたが、『結婚する』とは一言も言っていませんよ」
 それは、相子への反発。人殺しの父への反発。そして、兄からの影響。
 銀平が見せた、僅かながらの反発でした。
 
 しかし、それは『父親の業深さ』を見て、ねじ伏せられます。
>「兄さん。あの人には絶対敵わないよ、僕は…」
 その実行力と、決断力。非情さを知ったとき、弟は父のレールを歩くことを選ぶのです。

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 弟も『父と兄の奇妙さ』にも気づき始めているのではないでしょうか。
>「お前は私の血を引いた息子だ」
 父の言葉の、その微妙なニュアンスにも。
 自分が父似であり、兄が祖父似であることにも。

 きっと、母の祖父に対する怯えにも、気づいているのではないでしょうか。

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>「父さんは偽善者です」

 鉄平の言葉は、ある意味で正解であり、ある意味で間違いでしょうね。
 彼は父とは一緒に仕事をしていない。だからこそ、父親の本当の姿を知らなさ過ぎるのです。

 大介は『偽善』も『偽悪』も、両方を使い分けられる人間です。
 その二つを、財閥の為に捧げているだけなのです。


 鉄平は裏表の全く無い人間です。だからこそ父のように『本音と建前を使い分けること』が、本質的には理解できないのでしょう。

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 でも、本当の意味の偽善者は、鉄平の後ろにいる『祖父・敬介』かもしれません。
 大介はそれを知っていて、そのことを思い出し、切れかけました。
 『祖父』への怒りを、鉄平にまでぶちまけてしまいたかったでしょう。

 大介が真実をぶちまけようとした時、さすがに母である寧子が割って入りました。
 真実の暴露を、彼女は望んでいないから。

 誰よりも潔癖であろうとし、そしてそれを求められる鉄平。
 彼は『秘密』を知ったとき、どうするのでしょうか。

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 鉄平の理想。

 鉄平はあまりに青く、純粋です。
 しかし純粋であるからこそ、『同じように純粋であろうとする者』や『純粋さを諦めつつも、それでも焦がれる人』を惹きつけるのかもしれません。

 彼自身はあまりに脆いけれど、彼を守ろうとする人々(それは『秘密』を明かさぬ父と母も含めて)もいます。
 そして守られ、純粋であり続ける限り、彼は誰よりも力強く歩き続けることができるのでしょう。


 それもまた、彼の力なのかもしれませんね。

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 神戸市、花隈。
 ここは色町であり、今でも料亭が多数存在します。もちろん、モデルになった料亭もあるのだとか。

 放送日の午前中、色町からは離れていますが、花隈城跡の近くまでは行ってきました。
 正確には、その近くにある商店街ですけどね。…やっぱり神戸に行く時は、『華麗なる一族』縁の地だから、すっごくワクワクしますね。

 余談ながら、阪急花隈駅や花隈城跡の近くには怪しい高架下があります(おひっ)。アニメのフィギュアとか、モデルガンとか、改造ゲームなどの怪しい店が立ち並ぶ場所なので、迷い込まないように要注意です(←迷い込むのは管理人、あんただけだ)。

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 『デスペラード』。

 …関東で今年放送された『チョナンカン』の題材といい。
 …1/28・2/4放送の『轟轟戦隊ボウケンジャー』の最後の怪人名といい。
 『デスペラード』って流行なのでしょうか(←な訳が無い)?

 閑話休題。

 草なぎ君と木村君の作品で共通の挿入歌、というのもなんだか不思議な感じですね。
(草なぎ君は映画『ホテルビーナス』。映画ではカヴァー曲、TVCMでは本家の曲が流れた)
 ピアノのイントロに、思わずデジャヴを感じてしまいました。

 でも、ノスタルジックな印象を残すには、これほど素晴らしい曲も無いんですよね。『ホテルビーナス』でも、今回の『華麗なる一族』でも、使われ方は良かったと思います。

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 さて、今回抑えておくべきポイントは、次の関係ですね。

 これが今後に響いてくると思われます。

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 骨肉の争いへ、走り出し始める父と子。

 銀行の中で、世界の中で、『生き残るため』。
 二人の見つめる物は良く似ていて、それでいて全く違う。
 それもまた、悲劇の始まり。

 足掻き、愛するが故に互いを傷つけあう父子は、更なる泥沼へと堕ちていく。

 その行く末を、ゆっくりと見守りたいと思います。

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 全ては順調に進むと思われた、つかの間の勝利。
 だが二人の道はまた、一つの要素を巡り、
血生臭く交わり始める。





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Last updated  2007/02/01 11:16:29 AM
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