テーマ:アニメあれこれ(26075)
カテゴリ:アニメ
“Black Houndは、広く真っ直ぐな道に現れる。”
(イギリス伝承より。シャーロック・ホームズシリーズの、『カスパヴィル家の犬』などで有名) …原作ファンとしての、初回の感想は一言。 「詰め込みすぎです。演出を間違えすぎです(頭痛)」 アニメ化において過去に一度、とてもショックを受けたことがあります。 それはトリニティ・ブラッドのアニメ化決定後、作者死亡後に雑誌に載ったとあるインタビューでした。 『自分は原作を読んでいませんが、面白いものになりそうです』 …その時、『私は脚本家が設定だけをもらい、原作未読のまま脚本を書くことがある』という事実を知ったのです。 そして今回のアニメも、その可能性に思い至る内容でありました。 『レンタルマギカ』に出会う前から、『魔女の宅急便』などが好きだった自分。 そんな私にとって、 >「エンプティや!」 の一言や、爆発するヤドリギや、火を噴く箒は、許容範囲を超えていました(遠い目)。 どうして『月の神聖さ、月光の力』を源とする『ケルト魔術』が、半分機械的なんですか(涙)。 いえ、確かに『月の光の届かない時間帯』では、ヤドリギに蓄えた力と『力の円錐(帽子のこと)』の力しか使えません。そのことを『エンプティ』と表現したい気持ちも分かりますが…。 神秘性が台無しです。 神道の力も、『光芒が広がる』というのとは違いますし(←こちら、原作にも記述あり)。 “一般人の功刀に黒羽を紹介”するのは、違う。そこは絶対に違います(←片目で目をやり、頷くだけでいいのにっ!)。 ただ、ソロモンの魔術だけは合格ラインですね。 …アディリシアにばかり焦点を当ててどーするっ! 今回のOPは外伝コミックス『レンタルマギカfrom SOLOMON』のシーン(アディリシアが主人公)をベースにしていますね。該当シーンは公式サイトでも読めます。 この話を膨らませて、『基本的な仕事の流れ』を第一話として見せても良かったのでは? 無理に後半に短編の話を押し込むから、大変なことになってます。 後半は原作第九巻『魔法使いのクラスメイト』収録の短編『魔法使いと神隠し』の話ですね。 とはいえ、CM明けぐらいからかなりの改変が加わっております。 「君はひとりじゃない」というセリフも、原作にはなく。 黒羽が別行動したことも、原作ではちゃんと物語に影響を与えます。 といいますか、なんで無理やりバトルを入れますかっ!? 原作『神隠し』での持ち味は、『力づくで解決しないこと』だったりします。 ラストの流れ、解決方法、そしてその背景。その三点がセットになって、原作では切なくもやさしい展開になっています。私は思わずボロボロ泣いちゃいましたよ。 原作の(ネタばれ「この魔法を――本来のカタチに戻す――!」)のセリフも好きでしたし。また、単なる邪眼ではないいつきの『妖精眼』の特色が強く表れていました。 『お前の優しさは――』の決め台詞は『メメント・モリ』まで残しておいて欲しかったなぁ。 無論、こちらの展開の方が好きな人もいるでしょうね。 その場合であっても、もう少し背景の説明が必要であったと思います(いつきではなく、猫屋敷あたりから)。 どちらにしても、詰め込み過ぎというのが否めないところです。 ちなみに功刀のおじいさんの使った術は修験道です。 映像や音楽などは本当にきれいで、それは感動しました。 かなり嬉しかったです。 で、次回予告に『三輪さん』が出ていたのには吹きました。 何やってるんですか、FEAR(『ナイトウィザード』の原作を作った会社)の社友の方は! 今回はFEAR関係がアニメにどんどん進出していて、思わず笑っちゃいましたよ。 おまけ。 SMAPで無理やり『レンタルマギカ』を配役した場合、私のイメージでは 稲垣吾郎君 『猫屋敷蓮』 木村拓哉君 『石動 圭』 香取慎吾君 『紫藤辰巳』 草なぎ剛君 『橘弓鶴』 となります。 …中居君だけがぴったりするキャラクターがまだいない(汗)。性格だけなら葛城鈴香の婆さまなのだけれど(←待てやこら)。 ただ、木村君の『石動 圭』だけは自信がある(←待て)。雰囲気も若いころの木村君のまんまですよ。アニメにも絶対出てくるので、要注意。 稲垣君は猫好きもさることながら、彼のコメディエンヌ部分の下に、クールな部分とを出してもらえるといいし。 香取君は人の善さの下に見える、挫折や苦しみ、計算などを見せてほしい。 草なぎ君の弓鶴は…彼の演じる狂気が見たいんです、とにかく(←言い切りやがった)。 そして世界には、人が思うよりも魔法が多い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/15 07:39:03 AM
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