カテゴリ:その他、芝居(ドラマ・映画・舞台)
親世代から子へ。
少年から、未来の自分へ。 断ち切られた命は、疑惑と後悔と悲しみを受け継ぐ。 いきなり前回の感想から推理を外した管理人です(気付かなかった。……同じ理由で養子を取る里親、『フードファイト』にもいたのに。悔)。 管理人の好きなもの、それは『警察内部ネタ』と『親世代からの因縁』です。 今回のドラマの二つが詰め込まれていて、心の中でガッツポーズ取っています。 ◆ 丸さん 今回のドラマ、私のツボに入ったのは舜と丸山の二人です。 まずは丸さん。 初回では『事なかれ主義の上司』かな、などと思っていたら……。 いやいや、第二話・第三話と魅力がじわじわと出てきた気がします。 >「悪いな、お前を信用してない」 >「日本の警察なめんな」 >「俺はお前の方を信じる」 ……人を食った態度の中に、さらっとこんなセリフを混ぜて見せる辺りがいい感じです。 舜の連絡を聞きつつ、冷静に判断できるところも好印象。 脇役好きの血が騒ぐタイプのキャラクターです。味方にするとすごく頼りになるのがいいな。 ただ、彼も今の時点で『25年前と関係者じゃない』という確証はありません。こっそり動向を確認していきたい一人です。 ◆ 舜 >「郷ちゃん」 黒すけとからかわれた時に、澄ました顔で切り返すところがすごく魅力的です。真っ直ぐな正義感とは別に、そう言った機転の利くんですよね。 また、志摩野からの呼び出しに「一緒に行きます」と即答できるフットワークの軽さも魅力的ですね。 それとは別に、父親への信頼、あるいは誇りも感じていたはずです。 >「父親の言うことなら信じるんだな」 と亮二にも言われましたが、瞬は父親を信頼しているようですね。 しかし、それは今回の事件で少しずつ揺らいでいくことになる筈です。 警察が事件に、現在進行形で関わっていることを知った時、彼がどう動くのか。 正義感の強い彼が、父親への疑惑を抱いた時、どう動きだすのかがとても楽しみです。 ◆警察が、怪しい? 第三話になり、いよいよ警察内部の動きがおかしく感じられてきました。 サチを狙い、郷田を刺した犯人の、捕まってからの自供が不自然に感じた人は多いのではないでしょうか。 警察を食ったような対応、依頼主を吐かない様子。これらは『すぐに釈放される』と信じているからではないでしょうか? 『警察と内通している』『捕まっても大丈夫』と、犯人に吹き込まれているからこそ、あれだけ強気になるのかもしれません。 ……自分でもすこし穿ち過ぎの気がしますけどね。 また、『偽物の手紙』の存在も、不可解です。 『父親が先手を打って『偽物の手紙』を用意していたという事態』が、つまり『手紙の存在を疎ましく思う人間が先手を打って父親に知らせた』ということを示しているのですから。 それが、『事件の捜査怠慢を隠ぺいするため』なのか、『事件の黒幕と内通し、もみ消しに動いているから』なのか。 これらの可能性とも違う、また新しい答えがあるのか。 警察ネタ大好きな自分はもう、食い入るように見ています。
◆ 郷田にとっての『サチと佐智絵』 >「兄が助けたかったのは……葛城佐智絵さんなんです」 >「身代わりとして生きていく人生を選んだ、君の力になるよ」 その二つの言葉から類推すると、 『郷田は佐智絵を助けられなかった後悔を、佐智絵の身代わりに生きていくサチを助けることで昇華しようとしている』 と考えられます。 しかし、その一方で 『誰かの身代わりとして生きる』 ということの苦しみへの共感も感じています。 恐らくは彼女を挑発することで、『事件に否が応でも関わる覚悟を決めろ』と伝え。 それと同時に『サチとして生きた方が、君にとって幸せじゃないのか』とも伝えているのかも知れません。 彼の中では、いまだに『サチとして扱う』か、『佐智絵』として扱うか、迷ってもいるんでしょうね。 その判断は彼自身の過去と結びついて、自分ですら定かにならないのでしょうね。 ◆ サチの決意 サチにとって、『母親』はきっと何よりも大切なのでしょう。 義母がくれるものが、歪んだ(殺人によって歪まされた)衝動からくる愛情であっても。 子供にとって『自分を肯定してくれる存在』はどうしても必要でした。一度『捨てられた子供』であるならば、尚更に。 そうして幼い頃に彼女を救ってくれた存在だからこそ、今でもなお感謝と愛情を感じているのだと思います。 それが何をしても『義母』を守ろうという決意になったのでしょうね。 志摩野の動き、富岡の動きなど、奇妙な点がいくつもあり、現時点では予断を許さない状況ですね。 『富岡と手紙を奪いに行った実行犯』、『志摩野と佐智絵の父』あたりはつながっていると確定できそうなのですが(悩)。 まだ見えない『全体像から欠けたピース』がどう表れてくるのか、楽しみです。 過去に縛られ、彼らは足掻く。 残酷な事実の向こうに、自分の生きる道があると信じて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/01/24 10:04:35 PM
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