165360 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

よしなしごと

よしなしごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

gombei1970

gombei1970

Calendar

Comments

ミカミ@ Re:Oracom UB-890 テキストリーダーにはまる(08/01) 私も4年ほど前に買ったけど 使い方が理…
gombei1970@ フジテレビとtvk 遅いコメントで失礼します。 フジテレビ…
michipo@ Re:地デジデビューその2 UHF用ヘンテナ(03/20) ぼくも作ってみました。 神奈川在住です…

Freepage List

Headline News

2008.03.20
XML
カテゴリ:電子工作
チューナーが正常に動作することは確認したが、一つ問題があった。工事ミスのせいだと思われるが、私の部屋のテレビコンセントにはVHFの信号は来ているが地デジに使われるUHF帯の信号が来ていない。
まあ私は電子工作も趣味のうちなので、とりあえずアンテナは自作してみてだめだったらちゃんとしたものを購入するなりなんなり対策を講じることにした。UHF帯のアンテナはさほど大きくなくても感度が出るので自作は楽である。

最終的な形は以下の写真のようなもの。
アンテナ全体像
アマチュア無線でよく用いられる「ヘンテナ」に反射板をつけたものである。

主な構成部分は
ヘンテナ
反射板
シュペルトップ
の三つ。このうちシュペルトップは工作が多少面倒なので電波の入りがよければなくてもよいかもしれない。

材料は
ヘンテナ部:
導線1m程度(ある程度太いものがよい。正確な寸法の計算は以下に詳述)
わに口クリップ(金属製洗濯バサミなどでも代用可)
はんだ少々

シュペルトップ部:
同軸ケーブル
ビニールテープ

反射板:
A4のボール紙2枚
家庭用アルミ箔

他にはんだごてとホッチキスが必要

「ヘンテナ」はアマチュア無線家によってよく自作・使用される長方形のアンテナで、感度が優れている割に高い工作精度を要求しないので自作に向いている。基本的なことは、開発に携わった無線家のサイトに書いてある。(2020年6月注:無線家へのリンク削除。もともとリンクを張ってあった無線家のドメイン名は転売されたらしく、よくわからない会社のウェブサイトになっている)
寸法はどこの周波数(チャンネル)の受信に重きを置くかによって決まる。どのチャンネルがどの周波数を使っているのかはwikipediaに詳しい。
製作の前にしておくことは次の三つ。
(1)周波数を決定
(2)波長を算出〔波長=光速/周波数〕UHFでは40-60cm程度
(3)ヘンテナの縦横を算出

私の場合には、前述のとおりNHK教育の受信状態を改善することが最優先であったので関東地方のNHK教育デジタルの周波数(中心周波数551MHz)に合わせた設計にした。したがって波長は300000000/551000000≒0.545(m)。ヘンテナの縦の長さは波長の半分で約27.2cm、横は波長の1/5で約11cm。標準的な設計では横は波長の1/6であるが、テレビ用ケーブルとのインピーダンス整合から横を波長の1/5とした(詳しくは上記参考サイトを見て欲しい)。
長さを決めたあとは導線を寸法どおり曲げて端をはんだ付けし、一つの環にする。なお、導線は太い方が感度がよいらしい。またあまり細いものだと形を保つことが難しい。私は2mmのすずめっき銅線を使用した。加工するのはそれほど難しくなかった。アルミ線は導電性がよく、やわらかいので切ったり曲げたりは楽だがはんだ付けができないので別の方法で接合しなければならない。鉄線は導電性がよくないので不適ということだ。
実際に製作したものは下の写真のようになった。
ヘンテナヘンテナ。クリックで拡大
ヘンテナとケーブルとの接続は写真のようにクリップを用いて接続位置を変えられるようにする(接続位置を変えて感度を調整する)。
ヘンテナとケーブルの接続ケーブルとヘンテナとの接続

「シュペルトップ」はテレビ用の同軸ケーブルとアンテナの間に入れる回路である。とは言っても実際には同軸ケーブルを加工して作るものなので、材料はケーブルの他に絶縁用のビニールテープだけあればいい。
詳しい解説と作り方は別のアマチュア無線家のサイトにある。私が製作した際にはシュペルトップの長さを(波長/4)x0.68=(54.5cm/4)x0.68≒9.2cmと算出した。これもそれほど厳密に作らなくてもいいらしい。実際に使う場合には表面にビニールテープを巻いて絶縁する。上の写真で灰色のビニールテープを巻いてあるのがシュペルトップである。

反射板は、文字通り電波を反射してアンテナに集める働きをするものである。この反射板を入れることでチューナーのアンテナレベルをヘンテナ単独の場合の倍近くに上げることができた。
反射板クリックで拡大
作り方は簡単で、A4版のボール紙2枚に両面テープで家庭用アルミ箔を貼り付け、さらにそれらをホッチキスで留めて接合しただけである。電気的に一体にならなければならないと思うので、ホッチキスを何本も打ち込んでアルミ箔同士が導通するようにした。

反射板とヘンテナとの間は15cmにしてある。wikipediaに、ループアンテナに反射板を取り付ける場合には、反射板との距離を「波長の0.25倍から0.3倍」にするという記載があったのでそれに倣った。
このアンテナは木造住宅の二階の部屋の隅、本箱の上に設置してある。このアンテナを製作、接続することで、NHKデジタル総合、デジタル教育と在京キー局(テレビ東京デジタルを除く)の受信に成功している。アンテナレベル55程度、なぜかNHK教育とフジテレビはアンテナレベルが65前後出る。神奈川県内だが、電波強度の問題か、方角の問題か、TVKデジタルは受信に成功していない。放送大学は電波が弱いためか、うまく受信できていない。テレビ東京に関してはアナログでよく受信できるので、デジタル受信ができなくても今のところさしつかえはない。テレ東については今後の課題。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.06.28 15:13:37
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.