G-SHOCKの手入れ(カーケア用品 de Gケア)―カー用品でできるG-SHOCKの手入れ方法(我流)―まず始めに、バンド、ベゼル部分と時計本体を分離する。 精密ドライバーで簡単に外せる。 本体部分 ▼クリーニング 本体部分のガラス、ステンレスについた汚れをアルコールをつけた綿棒で落とす。 あまり力を入れないで、むしろ化学的分解力を頼りにする。一度で落ちなければ繰り返し行う。綿棒はケチらない。 ・どうしても落ちないスポット汚れは「マニキュア落とし」をつかう。「マニキュア落とし」はあくまでスポット用(極小範囲)。 綿棒に液体を付けて叩くように染み込ませ、すぐに新しい綿棒か布で拭き取る。一度で落ちなければ繰り返し行う。 これでも落ちなければ、あきらめる。 ・アルコールはすぐ乾くので別の綿棒か布で乾く前にすぐに拭き取る。塗って、拭いて・・・の繰り返しだ。 ▼保護 ・汚れ落としのあとは、コーティング。・・・と言ってもカーワックスをちょっと塗るだけなので邪道なことに変わりはない。 ワックスは汚れが固着しにくくなる、水をはじくので防錆効果、防滴効果、が増す、などの利点がある。 ステンレスに使えるが、ガラス面には使えないので注意。誤ってガラスに付いてしまったら再びアルコールで拭き取る。 ワックスも塗ったそばから拭き取っていく。塗る量は、薄ければ薄いほど良い。 使用するカーワックスの量は全部で「米半粒分」と微量。拭き残しがない様にすることが重要。 以上は、普段は見えない部分の手入れ。汚れが拡大して行き、性能、機能に及ぼす悪影響を防ぐのが目的。 次は目に見える部分。 樹脂バンド、ベゼル部分 ▼クリーニング 本体ほど気を使わなくて良いが、入り組んでいる場所が多いし、入り組んでいる場所こそが汚れが溜まりやすいので手入れには意外に時間が掛かる。 時間のないときはやらないほうがいいかもしれない。 茶色く変色している所は、バンド・ベゼル自体が汗と紫外線で変質しているのであり、汚れではないからどうやっても落ちない。 ・まずアルコールの付いた綿棒で入り組んだ場所から先に汚れを落としていく。 樹脂バンドのキズ(樹脂バンドの場合、キズというより樹脂表面のテカリがなくなってくる、と言うほうが正確かも)くらい気にならないという人なら、ブラシで石鹸水洗い、でもいいかも知れないが落ちない汚れはあきらめないでアルコールを使ってみよう。 意外に、あっさり落ちることがある。 ・次に全体的にやはりアルコールの付いた布で汚れを拭き取る。 汚れていないようで、汚れているのが樹脂バンド。 ・色落ちする可能性があるので、上に書いた「マニキュア落とし」は使わないほうがいいと思う。勇気のある人はやってみよう。 ▼保護 汚れ落としが終わったら、水溶性ケイ素(シリコン)剤(「クレポリメイト」「サノバガン」など)を湿布する。塗ったそばから拭き取る。 この塗り方も薄ければ薄いほど良い。塗りすぎると、テカテカに光るので、人によっては好みに合わなくなるから注意。 ケイ素には、新たな汚れが付きにくくなる、紫外線による色あせ、黄ばみ、を防止するという効果がある。 ガラスに付くと良くない。ワックス同様、ギラつく。付いたらアルコールで拭き取る。 *ケイ素剤を拭いた布で、ガラスを拭いてしまう失敗が僕は多かったので、間違えないように、左右に分けて覚えて置くなど工夫を した方がいいと思います。ケイ素とアルコールは効果がまるで逆なので注意が必要です。* ケイ素が完全に乾くのを待って、本体とベゼル、ベルトを合体させる。 終了。 おつかれさまでした。 まとめとして ○大事な事 2つ。 1・汚れ落としの前にケイ素剤を塗ってしまうと、汚れを閉じ込めてコーティングすることになる。 顔を洗う前に、化粧をするようなものとなるので、掃除→保護の順番は守ることが大事。 2・また、アルコールで拭きっぱなしで保護作業をしないでおくなら、むしろゴム系のものには良くない。 よって<クリーニング&保護>はワンセットで捉えておくことも大事。 ○全般を通して言えること。 1・物理的な力はなるべく使わない方が良い。 2・ケミカル(薬剤)はできるだけ少量で。塗ったら乾く前に拭き取る。 3・「光っているべき所は、より光らせる。色の付いた部分は、より色鮮やかに。」 それが境目(ガラスとベゼル、ステンレスとベゼル)をくっきりさせる。 <きれいに見せること=境目をくっきりさせる>である。 ・・とまあ、こんな感じです。 少しくたびれたGも、手入れしてやると見違えます。それがGの寿命を延ばし、更なる愛着を呼び起こすことになります。 いや~、すばらしい!しかも、お金はあまりかからない方法です。 我流なので他にもっといい方法があるかも知れませんが、僕は自分の方法で満足しています。 カー用品って意外に他の実生活でも役立つものが多いんですよね。 たとえば、<セーム革>(タオル状の高性能スポンジ)なんて風呂から上がる前、体の滴を拭うときに使えます。 水泳の選手がよくそれで体をパンパン!とやって滴をぬぐってますが、アレはスポーツ用品メーカーのロゴが入ると、たちまち2000円以上の値段になります。 ところが、カー用品店で売られているものは同じ材料なのに400円くらいです。タオルよりも吸水性が高く重宝しています。 以下は、Gの手入れに使う道具を紹介しておきます。 ======================================================================================================= 使う道具についての説明(説明になってるかどうかわかりませんが・・) *1・~3・はあくまで、「今もし手持ちなら・・」の範囲の話* 1・コンパウンド入りクリーナー 本来は車の塗装面全般の傷消し、艶出しに使うものだが、プラスチック風防の傷消しにも使える。 プラスチック風防ならGショックのみならず、スウォッチなどその他の時計にももちろん使える。 深い傷はどうにもならないが、細かい傷は見事に消えてしまう。ガラス風防の傷は落ちない。 これを持ってなければ、はじめから素直に腕時計専用の傷消し剤(700円前後)を買ったほうが良いと思う。 参考サイト:http://homepage2.nifty.com/tencho/mr-shop/wachi.htm 商品名:「サンエーパール」。*このサイトの下のほうにあります。 2・ソフト99ハンネリ (僕はこれで、プラスチック風防のキズ取りに成功したので特に書き足しておきます。) コンパウンド(研磨粒子)が入っているので磨きと艶出しが同時に出来る。 まあ、リンスインシャンプーみたいなものだ。(・・違うか) ワックスが油膜を作るため新たに防滴効果も加わり時計の保護に役立つ。 しかもワックスの中では¥600前後と安い。 腕時計の手入れのためだけに入手するにはあまりにも量が多すぎるので、洗車やワックスがけと無縁の生活を送る人には関係のないグッズ。 3・カーワックス カーワックスはステンレスなどの金属に使えて防滴効果、光沢が増す。金属ベルトの保護になる。 内側(皮膚に当たる場所)に塗ると手がかぶれることがあるので注意。 ワックスは「薄く塗れれば、薄いほど良い」ものです。 *G-shockの樹脂ベルトには使えない。悪い作用はないが、ゴム系のものに塗ると乾いたあと白くなり除去するのがやっかい。 樹脂ベルトには是非、下記の5.を!* 以下の製品は車を持ってない人にも十分に生活便利グッズとなるので、持ってて損はないと思う。 4・アルコール(イソプロパノール) 消毒剤として、注射の前に脱脂綿で二の腕に塗られたあの匂いを覚えている人は多いと思うが、あれがイソプロパノール。 このアルコールは強烈な油脂分解作用がある。 よって、油汚れ落としの代表的な品となっている。 ガラスに付いた汚れ落としは水を混ぜて霧吹きで吹き付けて布で拭き取るのだが、窓拭き用洗剤などよりもよっぽどよく落ちる。しかも揮発性が高いのですぐ乾く。 例えば車の窓拭き用として売られている「拭くだけ・使い捨てタイプ」の窓拭き雑巾が汚れを落とすのはアルコールの効果である。 腕時計の汚れ落としにも絶大な効果あり。。 特殊な塗料が塗ってなければ、ステンレス、チタン、ガラス風防、樹脂バンドの汚れ落としに使える。 <石鹸と歯ブラシを使ってゴシゴシ・・>なんて愚の骨頂。 そんなことをやっていると、樹脂製バンドならともかく、ステンレスは傷つきやすいのでブラシの先端が大事な時計に無数の細かい引っかき傷を作ることになる。 100円ショップを探せば「めがねの汚れ落とし」の小さい液体ボトルがあると思うが、中身はイソプロバノールなので(成分表には略称の‘IPA'と書かれていることが多い) 試し買いならこっちでもいいかもしれない。 アルコールは、エタノール(エチルアルコール)でも良い。 だがイソプロパノール(イソプロビルアルコール)の方が約半額と安いのでそちらがお勧め。 アルコールは薬局に行けばどこにでも売っている。 500ccボトルでで500円前後 イソプロバノールはカーケア用品というよりも、生活便利グッズ。 ガラス、金属全般、プラスチック、の汚れ落としに使う。木材には使えない。 例を挙げておくと めがね、家の窓ガラス、電球、テレビの画面、パソコンのディスプレイやキーボード、ケータイ、各種リモコン、冷蔵庫、電子レンジの汚れ落とし、・・などなど。 用途は広い。 洗剤で落ちなかったしつこい汚れ・・たとえば洗剤では落ちないような水泳用のゴーグルに付いた汚れなどもアルコールなら落ちる。 よって、腕時計にも使える。 ―細かい話。 数あるアルコール(たとえば、グリセリンもアルコールの一種)の中でエチルアルコールの値段が高いのは、 それが唯一「人類飲用可」のアルコールであり、密造酒製造防止の観点からあらかじめ酒税がかかっているために過ぎない。 たかだか数百円のことだが、飲むために買ったわけではないアルコールのために税金を払う必要はない。 汚れ落としが目的なら、イソプロピルアルコールを買うのが正しい選択。 ただし、台所のシンク付近の消毒の場合は人の口に入るかも知れないのでエタノールの方が安全、安心。 例えば、某社の「キレイキレイ」をはじめとする台所用消毒剤はエタノールの作用を頼りにしている商品。 既にエタノール系の消毒剤が家にあるなら、わざわざイソプロパノールを買うこともないと思う。 エタノールだってもちろん油汚れを落とす。イソプロパノールよりは若干効き目は弱いが・・。 繰り返しになるが、アルコールは木材の汚れ落としには使えない。塗装された木材につけるのは超~NG。 塗装が剥げて目も当てられなくなるのでくれぐれもご用心。 以上、細かい話でした。 5・「クレポリメイト」、「サノバガン」など。 ウレタン、プラスチック、ビニール、クロムメッキなどの艶出し剤。洗浄効果はない。 黄色い容器に白い液体―と言えばピンとくるだろうか?(最近の容器は黄色くない) こいつも用途が広く、車のダッシュボード、タイヤ、バンパーをはじめ、家具や道具の手入れなどに使えて便利。 キーキーうるさい網戸の車輪の車軸にちょっと塗ってやるとおとなしくなる。 金属ドアの’ちょうつがい’が摺れる音も消える。 まさに生活便利グッズ。 ただし、滑るようになるので、「階段」には絶対使ってはいけない。 主成分はケイ素。ケイ素は英語で<シリコン>と言うが、むしろ<シリコン>の方が最近は馴染みがあると思う。 ケイ素は水をはじき、プラスチックやゴムの劣化を防ぎ、埃がつきにくくなる効果がある上 ありがたいことに紫外線をカットする。 従って、Gショックの樹脂ベルト、樹脂ベゼルの保護にもってこいなのだ! 「クレポリメイト」なら<クリア>より<ナチュラル>タイプがお勧め。 ガラス面には使えない。 とにかくガラスとケイ素コーティング剤は相性が悪い。 付着すると、ガラスがギラつく。 ただし、誤ってガラス面(プラスチック風防は除く)に付いてしまっても、それを汚れと見なして再びアルコールを使って拭き取れば簡単に落ちるので問題はない。 だからこそGショックは、樹脂部分とガラスやステンレスで覆われている本体部分を分離して手入れしなければうまくいかない、ということなのである。 6・綿で出来たワックスふき取り用(つやだし用)のウェス。 これがなければ、何も始まらない。 上記薬剤を塗るため、そして拭き取るために使う。 日頃の手入れにとして、乾拭きするのにも使う。 繊維が細かいので磨く対象物を傷つけない。 タオルで拭くより時計にずっとやさしいし、メガネ拭きの布よりも大きいので両手で時計をくるむ様にして使える点も良い。 もちろんメガネのレンズにも余裕で使える。 布でできてないタイプ(不織綿)は薬剤を塗るためならよいが、拭き取りにも使うとやがてほころびが出てくる。 そうなったら細かいところにほころびた所の糸くずが引っかかって具合が悪いので、ケチらずに新しいのに取り替えるか、始めから綿製のものを購入すべし。 最近は100円ショップにも売っている。 7・綿棒。 説明は要らないと思う。入り組んだ場所の手入れに便利。腕時計の手入れには欠かせない。これも100円ショップに売っている。 上記ウェスと交互に使う。 手入れをしている間は、4・の<ウェス>かこの<綿棒>のどちらかを手にしているはずだ。 8.精密スクリュードライバー(ねじ回し)。 めがね等のねじ回しとして既に持ってる人も多いかも。 Gショックを解体するときの必需品。6本ワンセットで100円ショップにも売ってる。 9.マニキュア落とし(除光液) 必ずしも必要ではない。ペンキを落とす分解力なので扱いは慎重を要する。 老婆心ながら、奥さんか、お姉さん、お母さん等身内が持っていないか確かめてみよう。 持っている可能性は高いし、使うとしても極少量だから貸してもらえるなら買わずに済む。 ホームセンターの化粧品コーナーに売っているが、100円ショップにもある。 ~以上です。参考になればうれしいです。1000円前後の出費で済むはずです。 やってみよう、と思う人は100円ショップ、ホームセンター、薬局、へどうぞ。~ (2006年10月24日) |