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テーマ:メンズが面白い(708)
カテゴリ:腕時計関連
前回の続きで、セイコーメカニカルsarb035のレビュー(のようなもの)を。 まずは次の写真を見てもらいたい。 次の2機のデザインは違うところを見つけるのに苦労するほど酷似している。 一方は「スピリット」scvs003で、一方は「メカニカル」ラインのsarb033。 (sarb033はsarb035の色違い機種) シリーズが異なるにもかかわらずこれだけ似ているのは、sarb035とsarb033はSCVS00-の後継機種であり、自動巻きは「スピリット」ラインから離脱させ「メカニカル」ラインに一括するつもりなのだからだろうと推測している。 となると、わずかな違いさえ無視できれば、色違いでそろえられるので都合が良い。 下はsarb033とsarb035の比較。 白文字盤は金色インデクスを組み合わせるデザインが多いものだが、僕はこの金色とシルバーのコンビネーションにどうも抵抗を感じていたところ、 <SARB035>はシルバーインデクスだったので購入に踏み切った。 もし、スピリットの<SCVS001>がシルバーインデクスで出ていたならもっと早い時期にそれを購入していただろうとも思う。 SARB035と「スピリット」のSCVS003のケースに関して言えば両者はまったく同じものである。 スピリット用に作成したケースを流用したと見てよいと思う。 6r15で実勢価格が4万円程度なら絶対にお得なわけであるが、既製品を流用することでコストを抑えられたのでないかと考えている。 ケースが同じなので、当然のことながら両者のブレスレットには互換性がある。 スワップしてみた。 ↑スピリットscvs003にsarb035のオイスターブレスを装着してみたところ。 もちろん、sarbにscvsのブレス、という逆の組み合わせもできる。 ちなみにラグ径は20ミリ。 黒文字盤にオイスターブレスも良い。 むしろscvs003標準のブレスレットよりもこっちの方が好みである。 両者を比較してみた感想は一言で言って「あまりにも同じだ」ということである。 片方は「セイコー スピリット」で、もう片方は「セイコー メカニカル」と、違うシリーズであるにもかかわらず、である。 ちょっとした苦情になるが、この分類の仕方には首を傾げざるを得ない。 去年発売されたコラムホイール式クロノグラフ搭載の自動巻きモデルは「セイコー ブライツ」、 ここで今日取り上げたscvs003は「セイコー スピリット」の各ライン。 両者とも自動巻きであるにもかかわらず「セイコー メカニカル」シリーズではない。 だったら一体何のために「メカニカル」シリーズを作ったのだろう。 社内事情はいろいろあると思うけど、是非、お客のことを考えたカテゴライズをしてもらいたいと思う。 デザインに共通性が見られない上、機能的にもメカニカルから電波時計までなんでもありなのに、「これがブライツシリーズだ!」と押し付けられてもお客としては困るだけなのである。 以上は苦情。 ケースが同じでムーブメントが同じなら、時計内部の空洞率も同じはずであり、コチコチ音も同じ響きをするはずだと踏んだが、やっぱり同じだった。(笑) 時計を振ったときの音は「チャリチャリ」という擬音語が一番近いかと思う。 ムーブに違いがあるとすると、新しい方のsarbには、6r15のあとに’B’の品番が振ってある。 一方scvs003(スピリットの方)は’A’となっている。 出版業界でいうところの「初版」と「第二版」みたいなところだろうか? この買い物に当たって、調べてみると品番とムーブメントには関連があることがわかったので、たいしたことではないけれど、一応表にしてみた。
6r15は、セイコーメカニカルシリーズに搭載されているムーブメントとしては最下級であるが、これより良いムーブとはどんなものなのか、とても楽しみだが買う予定は立っていない。 今のところsarb035にもscvs003にも十分満足している。 これでセイコーの自動巻き機種だけで9機になった。 クウォーツウォッチのパイオニア企業だというのに、そのクウォーツウォッチはひとつも持っていない。(笑) これら全部で13万円強の出費になる。 13万円する機種を1機買うか、そのお金でこのように安い物をちょこちょこ買うか、どちらが良いかは一概に言えない。 では、1機だけ買って2年間何も買わずにいられたか?と自問してみると、答えはNOとなる。 結局楽しみで買い物をしているわけだ。 お金を飲食に使ったら何も残らないけど、時計を買ったら形跡が残る。 ただそれだけのことなのだ。 だからあまりブーブー言わないでもらいたいと切に思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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