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テーマ:ミステリはお好き?(1445)
カテゴリ:2007年10~12月読書
[1] 読書日記
今まで「唇を閉ざせ」や「ノー・セカンドチャンス」といったノンシリーズものは読んで いたが、この作者のシリーズ作品を読むのは初めて。 ハーラン・コーベン 「沈黙のメッセージ」(ハヤカワ・ミステリ文庫) を読了。 ミステリ。 ハードボイルド。サスペンス。謎解き部は本格を装備。 「マイロン・ポライター・シリーズ」第一作。 【概要】 マイロンはスポーツ・エージェント。彼は現在、未来を嘱望される大型新人のフットボー ル選手クリスチャンの契約交渉を行っている。しかし過去に例を見ない契約金を前に、交渉 は難航し、オーナーはクリスチャンの恋人の失踪事件に、クリスチャンが関与している疑い を指摘し、契約金の値下げを要求する。時同じくして、一年前に行方不明になっていた恋人 のヌード写真が載っている雑誌がクリスチャンの元に届けられ、その恋人の父親が数日前に 何者かに殺されていることをマイロンは知る。マイロンとその事務所の仲間たちは、ことの 真相を突きとめる為の調査に乗り出す。 【感想】 ハーラン・コーベンの作品らしい、途中下車不可のジェットコースターのような作品。 展開もさることながら、ウィットに富んだ文章おかげで、飽きずに一気に読める。 どんでん返し的な、意外な真相も、期待を裏切らない。 マイロンの仲間たちをはじめとした登場人物たちも皆魅力的で、キャラクター小説として 読むことも可能。主人公のマイロンにしても、元バスケのプロ選手でありながら、マッチョ でも無ければ、タフガイでもないのも、個人的に高感度が高い。 ただ、出だし数ページが、契約交渉シーンの描写なので、物語に早く入りたい読者や、そ の手の交渉やスポーツにまるで興味がない人には、多少の我慢を強いるか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年11月08日 03時19分49秒
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