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マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

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2007年11月07日
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カテゴリ:2007年10~12月読書
[1] 読書日記


  今まで「唇を閉ざせ」や「ノー・セカンドチャンス」といったノンシリーズものは読んで
 いたが、この作者のシリーズ作品を読むのは初めて。

   ハーラン・コーベン 「沈黙のメッセージ」(ハヤカワ・ミステリ文庫)

  を読了。

  ミステリ。
  ハードボイルド。サスペンス。謎解き部は本格を装備。
  「マイロン・ポライター・シリーズ」第一作。

  【概要

  マイロンはスポーツ・エージェント。彼は現在、未来を嘱望される大型新人のフットボー
 ル選手クリスチャンの契約交渉を行っている。しかし過去に例を見ない契約金を前に、交渉
 は難航し、オーナーはクリスチャンの恋人の失踪事件に、クリスチャンが関与している疑い
 を指摘し、契約金の値下げを要求する。時同じくして、一年前に行方不明になっていた恋人
 のヌード写真が載っている雑誌がクリスチャンの元に届けられ、その恋人の父親が数日前に
 何者かに殺されていることをマイロンは知る。マイロンとその事務所の仲間たちは、ことの
 真相を突きとめる為の調査に乗り出す。

  【感想

  ハーラン・コーベンの作品らしい、途中下車不可のジェットコースターのような作品。
  展開もさることながら、ウィットに富んだ文章おかげで、飽きずに一気に読める。
  どんでん返し的な、意外な真相も、期待を裏切らない。

  マイロンの仲間たちをはじめとした登場人物たちも皆魅力的で、キャラクター小説として
 読むことも可能。主人公のマイロンにしても、元バスケのプロ選手でありながら、マッチョ
 でも無ければ、タフガイでもないのも、個人的に高感度が高い。

  ただ、出だし数ページが、契約交渉シーンの描写なので、物語に早く入りたい読者や、そ
 の手の交渉やスポーツにまるで興味がない人には、多少の我慢を強いるか。  





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最終更新日  2007年11月08日 03時19分49秒
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