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カテゴリ:クラシック輸入盤
<LIMEN>
CDVD008 C008(1CD+1DVD) ¥2980 (1)グリンカ:ヴィオラ・ソナタ ニ短調(未完) (2)シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ(ヴィオラ版) (3)シューマン:おとぎ話の挿絵 op.113(全曲) ダニロ・ロッシ(Va)、ステファノ・ベッツィケリ(Pf) 録音:2010年、ミラノ LIMENレーベルよりヴィオラ・ソナタを続けてリリースしてきたダニロ・ロッシ &ステファノ・ベッツィケリの名コンビ、待望の新譜!ヒンデミットとショスタ コーヴィチのソナタを収録したアルバム(CDE10 C011)から一転、今回はロマン 派時代に焦点を当てたプログラムになっています。アンサンブルに欠かせない 存在でありながら、独奏楽器として脚光を浴びたのは近現代以降と比較的遅か ったヴィオラ。ヴィオラ独奏曲のレパートリー全体を見ても、ロマン派時代の 楽曲は多くはありません。今回収録されているのは、そうした数少ないロマン 派作品の中を代表する名作の数々。シューベルトのアルペッジョーネ・ソナタ は現在チェロでの演奏が多く知られておりますが、バシュメットや今井信子と いった名手達が演奏し、今やヴィオラ奏者にとっても重要なレパートリーの一 つといえましょう。グリンカのソナタは2楽章までの未完作品ではありますが、 哀愁漂う民族的な旋律が親しみ深い作品。「おとぎ話の挿絵」も、シューマン の歌曲を思わせるロマンティックな小品集です。アルバムを通して、技巧的な 近現代の作品で見られるのとはまた一味違う、ヴィオラの奥深い魅力を存分に 堪能できる1枚といえましょう。アルバムの全曲演奏の模様を収録したDVDも添 付されており、耳だけでなく目でも楽しめるものに仕上がっています。 ダニロ・ロッシは20歳の若さでリッカルド・ムーティからミラノ・スカラ座管 弦楽団のソリスト、第1ヴィオラ奏者に任命され、同オケの歴史上最も若い第1 奏者となった注目の名手。1988年よりステファノ・ベッツィケリとコンビを組 み、ヨーロッパ各地でコンサートを開いています。間もなく結成25年を迎えよ うとする二人の息の合ったアンサンブルはもちろん、ロッシが奏でる艶やかな ヴィオラの音も聴き所です! <SONARE> SONARE 1013 ¥2520 Romanze senza parole無言歌-前田昌利 トスティ:最後の歌 プッチーニ:誰も寝てはならぬ-オペラ「トゥーランドット」 フォーレ:夢のあとに ロッシーニ:ダンツァ - ナポリのタランテラ カルディッロ:カタリ、カタリ- つれない心 サン=サーンス:あなたの声にわが心は開く-オペラ「サムソンとデリラ」 鳥の歌 (カタロニア民謡-前田恭子 編) レオンカヴァッロ:マッティナータ マルティーニ:愛の喜びは… トスティ:セレナータ ラフマニノフ:ヴォカリーズ ドニゼッティ:人知れぬ涙-オペラ「愛の妙薬」 トスティ:魅惑 プッチーニ:星は光りぬ-オペラ「トスカ」 リスト:愛の夢 第3番 前田昌利(Vc) 前田恭子(Pf) 録音:2011年12月、12年1月-2月 CREOホール オペラ・アリアから歌曲まで、人の声にもっとも近い楽器チェロが歌う愛の物 語。「Romanza senza Parole (無言歌)の名にふさわしいひとときの憩いを聞く 人にあたえてくれることでしょう。」(奥田恵二 ライナーノーツより) <Ligia> LIDI 0104244 ¥2250 セヴラック:オルガン作品全集 (1)組曲ホ短調(全4曲) (2)オルガンのためのヴェルセ(全5曲) (3)スコラ風小組曲(全5曲) (4)四重奏の前奏曲 (5)英雄的悲歌 (6)かくも偉大な (7)4つの賛歌(1913) (8)サルヴェ・レジーナ(1917) (9)まことのおからだ(1897) (10)おお、聖なる宴よ オリヴィエ・ヴェルネ(Org) アルレット・ステイエール(指) コルマール少年聖歌隊(6)-(10) 録音:2011年9月/ドミニク・トマ大聖堂(モナコ)(1)-(5)、 サン・ローラン教会(ソーシェイム)(6)-(10) ドビュッシーが「よい香りのする音楽を書いた」と絶賛した作曲家デオダ・ド ・セヴラック。彼の個性的なピアノ曲は近年録音に恵まれつつありますが、オ ルガン曲はまだ決定打に欠く感がありましたので、大歓迎のアルバム登場と申 せましょう。 ここではオルガン独奏の5篇のほか、合唱とオルガンのための5篇も収めら、セ ヴラックのオルガンを含む作品が網羅されています。セヴラックのオルガン曲 は、大半が教会音楽としての制約ゆえか、ピアノ曲のような陽光あふれる明る さや絵画的な自由さはないものの、大作「組曲ホ短調」など並々ならぬ情念に 満ち、ピアノ曲「リヴィアのキリスト像の前のラバ引きたち」などの世界がお 好きなら、はまること間違いなしの感動作。さらに「スコラ風小組曲」中の 「哀愁のカンティレーナ」や未完の弦楽四重奏からセヴラック自身が編み直し た「四重奏の前奏曲」など、セヴラック節全開のものもあり痺れさせられます。 Ligiaレーベル代表でもあるオルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネのリズム感 あふれる明快な演奏も素晴らしく、録音もクリアで、モナコの教会のオルガン の響きを満喫できます。 さらに嬉しいのが合唱作品。コルマール少年聖歌隊の澄んだ声質が、まさに天 上の響き。あまりの美しさに涙がこぼれるような、心洗われるひとときを味わ えます。 <Profil> PH 12023 2枚組 ¥4250 ヤーコプ・シェーンベルク: (1)わが過去の地 (2)6つのヘブライの歌 (3)ハシディック組曲-Pfのための (4)私の中の3つの花 (5)ヴァイオリンソナタ (6)2つのヘブライの歌-Sop, Fl, Vaのための (7)イェフダ・アレヴィによる3つの恋歌 (8)ピアノ四重奏曲 (9)中国の詩による4つの歌曲-Sop, Fl, Pfのための テヒラ・ニニ・ゴルトスタイン(Sop)、フランク・ライネッケ(Vn)、 シュテファン・フェーラント(Va)、シュテファン・フォルク(Vc)、 エレノア・パメイエール(Fl)、ヤーシャ・ネムツィフ(Pf) 録音:2010年1月/ドイツ放送(ケルン) シェーンベルクといえば、誰もが十二音技法を生み出したアルノルトを思い出 しますが、ヤーコプ・シェーンベルクなる作曲家も存在しました。今日ほぼ忘 れ去られ、その作品が演奏される機会もありませんでしたが、各ジャンルの作 品をまじえた2枚組CDが待望の登場となります。 ヤーコプ・シェーンベルクは1900年に北バヴァリアで生まれ、ダルムシュタッ トとベルリンで学びました。1933年頃までは映画や放送のための音楽の作曲と 指揮で活躍、同時にドイツのシナゴーグ(ユダヤ教会)の音楽を調査し、さらに パレスチナのユダヤ音楽を初めて組織的に研究しました。自身の音楽も現代音 楽にユダヤの要素を加味させた独特のものとして、ひとつのスタイルを確立す るかに思われましたが、ナチスの隆盛とともに職を追われ、1939年にはイギリ スへ逃れ、1948年にはアメリカに渡りニューヨークのトリニティ・スクールで 教鞭をとり、1956年にはニュージャージーのカーネギー音楽学校に招かれるも のの、その直前に56歳で脳腫瘍のため歿しました。 彼は歴史に翻弄され、国を転々としたため今日忘れられましたが、ワイルやア イスラーに匹敵する魅力的な作品が眠っており、それがユダヤ系音楽発掘の旗 頭ヤーシャ・ネムツォフの情熱で蘇りました。エキゾチックな要素と20年代の ワイマール文化の爛熟した香りが綯い交ぜになった作風が興味津々です。 <haenssler> 98 644 ¥2080 ショスタコーヴィチ: (1)弦楽四重奏曲第3番ヘ長調Op.73 (2)同第4番ニ長調Op.83 (3)同第7番嬰ヘ短調Op.108 メタ4【アンッティ・ティッカネン、ミンナ・ペンソラ(Vn)、 アッテ・キルペレイネン(Va)、トマス・デュプスヤバツカ(Vc)】 録音:2012年1月5-8日/セッロサリ(フィンランド) 2001年に結成されたフィンランドの若手弦楽四重奏団メタ4。ヨーロッパ室内 楽アカデミー(ECMA)でハット・バイエルレのクラスメートたちで、ハイドンか ら現代までを得意とします。しかし2004年にモスクワで行われたショスタコー ヴィチ国際四重奏コンクールで優勝したこともあり、ショスタコーヴィチの弦 楽四重奏曲には特別な思いがあるとのこと。実際、物凄い集中力と驚くべきテ クニックで、全く新しいショスタコーヴィチの四重奏像を聴くかのよう。非常 に期待の団体の登場です。全員が歴史的銘器【ヴァイオリン:ベロジオ(1770)、 ストラディヴァリウス(1702)、ヴィオラ;グイダントゥス(1737)、チェロ;ス トリオーニ(1780)】使用なのも注目です。 <TXA> TXA 12001 ¥2350 ヨヨ15歳・デビュー (1)ハイドン:ピアノソナタ ヘ長調Hob.XVI/23 (2)モーツァルト:ピアノソナタ イ長調K331「トルコ行進曲付」 (3)ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」 (4)ヨヨ:ピアノソナタ第1番「ツィッター・マシーン」 ヨヨ(Pf) 録音:2012年 youtubeで話題になったドイツの天才少年ヨヨ、ついにCDデビューとなりまし た。まだ15歳ながら驚くべき深みと熟達ぶりを示す演奏。自作のソナタまで披 露する才能に脱帽せざるを得ない凄さです。 TXA 12003 ¥2350 アウト・オブ・ブルー (1)ガラパゴス/(2)小さな歌/(3)ジャングルの声/(4)アウト・オブ・ブルー (5)子守歌/(6)幽霊トリオ/(7)サブマリン/(8)恋の痛み/(9)ネットの中で (10)トンボの羽/(11)イエンナ/(12)ペトルーシュカの綱渡り/(13)陳列 (14)零下の墓碑/(15)ラクリモサ トリオ・ゼロ【コリンヌ・シャペユ(Vn)、アレクサンダー・シュライマン(Vc)、 フランツ・フンメル(pf)】 録音:2012年 ヴァイオリン交響曲「福島」の作者にしてピアニストのフランツ・フンメル率 いるトリオ・ゼロ。このアルバムの凄さは、すべて彼らの創作でありながら、 事前の打ち合わせも一切ないまま「あんたから始める?」「いや、今回はあな たからお願いしたい」という風に進んだとのこと。まさに天才による即興の貴 重な記録と申せましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/06/15 06:19:36 PM
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