パパジョン*「パパジョン」はジャズと艶歌の店。客席がいっぱいの時間帯にかかるのは確かにジャズであることが多い。 いつも終電を過ぎて人がまばらになる頃レアな曲が聴ける。 前回馬治さんとご一緒させて頂いた時には林家木久蔵の「いやーん、ばかーん」を聴いた。バラエティに富んだ選曲に耳を傾けながら、角瓶から注がれる琥珀の液体を眺めているのはなかなかいい気分だ。 日曜日のせいか人が引ける時間が早い。終電にまだ間があるというのに林家木久蔵の「いやーん、ばかーん」を再び聴くことが出来た。彼のスキャットは味があって好きだ。 パパが自分が聴きたいと思うレコードを集めているうちにこうなったと、今では珍しくなったレコード盤をぐるりと見渡す。 パパの作り出した店はひとひねりもふたひねりもある独特の時空の中にある。 |