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グラット氏

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2006.06.03
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カテゴリ:ブロニカ大好き
BronicaS2

オールドブロニカへの旅、第二弾はノスタルジック66SLRの定番でもあるブロニカのモデル「S2」です。このモデルについては既に多くの雑誌やホームページでも紹介されているからカメラファンなら概要についてはご存知のことと思います。

初代のゼンザブロニカは昭和34年12月の発売時で標準レンズ付き12万円を超える(128.000円)超高級カメラでしたから、とてもじゃないけどカメラファンにはおいそれと手が届く代物ではありませんでした(ちなみに同年に出たNikonFは標準のf2付きで67.000円)。

そこで2年後の36年4月に出した廉価版が「S」ですが、これとて定価88.000円ですから超高級から高級カメラになっただけで、やっぱり手が出ませんね。

そこで更なる廉価版として昭和39年12月に送り出されたのがフィルムバック固定式とし最高速を1/500に抑えたモデル「C」です。価格は82.000円。夢を追いかけて完成したゼンザブロニカが販売という現実の前に苦悶する姿が目に浮かびます。

さらに三ヵ月後の40年5月にC型を改良し220フィルムも使えるようにしたモデル「C2」を発売。そしてその2ヵ月後に満を持して発売されヒットしたのがモデル「S2」でした。

S2はSの後継機と呼ばれています。最高速度が同じ点やフィルムバック交換式などがその理由でしょう。しかしこうして歴史を紐解くと、SとS2は似て非なるモデルということが見えてきます。

SとS2の違いはフォーカシング機構がノブからC以降のヘリコイド変更されたというのが一般的です。しかし最大の違いはシャッター機構の変更でしょう。初代とSでは可能だった中間速度の設定がC以降では出来なくなりました。

つまりモデルCでそれまでとは違うシャッターが開発・採用され、それを改良し1/1000にしたのがS2です。また全開スピードもSまでの1/50からC以降は1/40にダウンしています。

フォーカルプレンカメラにおいてシャッターは心臓部とも言える個所ですから、外観が似ているとはいえSとS2は全く別と考えたくなります。これは科学雑誌「ネイチャー」の2000年4月号にて「生物学的分類によるカメラの進化」で発表( ¨  )\☆されてません。

私がモデルSを捜し求めていたのも実はモデルSが唯一初代の血統を継ぐカメラであり、モデルCから第二世代フォーカルブロニカが始まった、つまりS2はSの後継機ではなくモデルCの発展完成型だと思えるからです。まぁそんなことは普通どーでも良いことなんですけどね(大体ブロニカ社がS2と命名してるんですから、Sの次のモデルというのはS2というのが天の声ですね)。

S2ではC2で取り入れられた120・220切替をフィルムバックとして採用しました。これは複数のバックを購入する必要が無いので非常に有益なものでした。

S2には前期後期があるというのは有名で後期になるとギアに焼き入れがなされ耐久性がアップしているようです。見分け方は巻き上げクランクの形状で、前期はモデルS的な形でしたが後期になってクランクの両サイドにガードがつきました。

DSCN1060 のコピー.jpg

ただ発売から相当な年月が経っていることや前のオーナーがどんな使い方をしたのか分からないので、これはあくまでも一つの目安程度と考えたほうが良いかもしれません。

S2で見逃せないのはやはりブラックモデルの登場でしょう。メカニカルブロニカといえば初代から続いたステンレス磨きだしのボディにグレー貼り皮というモダンなスタイルが定番ですが、ブラックは魅惑のカラーですね。ただ個人的にはグレーでは見事な質感を出していたレザーが、ブラックだと何故かしっくりこないというか(少し安っぽく見えてしまう)。

グレーかブラックか迷うところですが、ブラックのほうが少し高いようですしグレーのほうがS2には似合っている気がします。ただ将来ブロニカ沼に入り込みそうな方なら迷わずブラック。だってS,C,C2には存在しないカラーだから色違いを言い訳にしてこれらのモデルにも手を出せるでしょ。( ¨  )\☆

DSCN1061 のコピー.jpg


最後にレンズの話を少しだけ。

オールドブロニカといえばニッコール。確かに初代は数々の逸話とともにセンセーショナルなデビューを飾りましたが、それもニッコールあってのこと。RF時代から既に世界の名だたる銘レンズと同等の評価を得ていたレンズでしたが初代ブロニカと同年に発売されたSLRモデル「F」で一気にニコンとニッコールは世界のトップブランドに踊り出ます。

ユーザーの多くは中判でニッコールを使えるという理由でブロニカを手にしたと思います。吉野善三郎社長のニッコール選択という妥協ない信念と先見の明がブロニカ成功の一つの鍵であったことは想像に難くありません。

しかしディープなブロニカファンにとって忘れていけないのが三協光機のブロニカ用コムラーレンズです。ニッコールは高すぎるけど66SLRを始めたいという一般ユーザーにとってコムラーレンズは愛すべき存在です。

レンズも小振りで取り回しが良く、35mm用とは違ってレザーが貼られたスタイルも高級感があり純正レンズと何ら遜色有りません。ローライに似たデザインのEC系ブロニカには特にマッチングが良さそうです。

現在35mm用コムラーレンズは「その他大勢」という感じで可哀相な値段で並べられていますが、ブロニカ用はニッコールと同列で並べられているのが面白いところですね。

一番上のS2には「スーパーコムラー45mm」をつけてみました。45mmはコムラー系では大柄で実に堂々としています。ファンなら欲しくなるでしょ。ねっ( ¨  )\☆ばし








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最終更新日  2006.06.04 06:25:13
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