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カテゴリ:映画
その中でも代表的な「死の谷」('49)、これは見たのか見てないかも記憶も定かではないが、ラウォール・ウォルシュの名作とされる。そして、B級西部劇の代表的なヴァンプ、ヴァージニア・メイヨがすこぶる際立つヒロインぶり。 列車強盗、銀行強盗を繰り返すヒーローに絡む女は当初堅気のドロシー・マローンと見せかけて、後半大金を手にしての決死の逃避行で、大金により強く惹かれて裏切る堅気女と、辛酸を嘗めつくしたヴァージニア・メイヨの存在感が大きく変貌していく。はぐれ者二人のカップルというのも、いかにも映画的な素材であることを思い出させる成果である。 死してなお手をつなぎ合おうとするロマンチシズムもなかなか凄絶な中にあって印象に残る。 眼だけが白いようなメイクの中で心は錦のヴァージニア・メイヨというところである。 男性派監督としてはハワード・ホークスの1世代前の多作なラォール・ウォルシュだが、少々荒っぽくなり過ぎの時もあるのにここではなかなかセンシブル。人間観察にもわさびが効く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 9, 2007 08:27:32 AM
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