
日本映画をあまり見なくなって久しいけれど、興行収入は記録更新しているという。結構なことだが、映画館に足を運ぶときはどうしても洋画となる。ハズレ率が、単に低いからである。
何のハズレかといえば満足感のハズレである。
もうひとつの理由は二番館三番館がなくなって久しいからだが、それでも放映の機会には見ないでもない。見てもやはり失望するからまた映画館への道は遠くなる。
それでも日本アカデミー賞授賞式の放映はたいがい観ている。作品はほとんど見ていないが、美しい衣装でドレスアップした女優さんが見れるからである。知らない女優さんもいるから、なかにはほほう!と眼を見張ることもある。
もうだいぶ以前、柴崎コウにホホウと眼をみはり、数年前には中谷美紀を発見し、ことしは、というわけである。なにしろ作品は観ていないのだからお楽しみはそれだけである。いや、スピーチも、もうひとつのお楽しみかもしれないが、妙味あるスピーチ、これは少ない。
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おくりびと」10部門受賞と、ほぼ独占だったのはアカデミー外国語映画賞ノミネートの影響か、それほどに群を抜けたのかこれも観ていないのでわからぬが、ホンチャン・アカデミー賞でも受賞とならばいよいよ本物に近くなって重い腰を上げるかもしれない。
それでも情報源のひとつではある。華やかさもだいぶ増してきて、真似こきと酷評を受けた初期を抜けて歴史もできてきているし、それなりにはなってきている。
主演女優賞木村多江、助演女優賞余貴美子、前者はまるで知らぬ初お目見え、後者は山田太一ドラマで記憶から蘇ったが、初受賞は初々しい。ことに余貴美子の峻烈に素朴なスピーチはことさら良かった。そこそこ年齢がいってからの受賞らしいスピーチで、これはよろしき。
一番美しかったのはやはり檀れい、か。
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