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テーマ:お勧めの本(7171)
カテゴリ:今日読み終えた本
題名:「SIGHT Vol.32 2007 summer 号」 編集・発行人:渋谷陽一 発行:ロッキング・オン社 頁数:240 読みやすさ:3/5 おすすめ度:4/5 今回は文庫本ではなく、雑誌のご紹介です。 実はまだ完読してはいないのですが、内容的に、終戦記念日ということもあっ て、フライング気味ではあるのですが、アップしておきます。 ロックの評論家として、私も高校生の頃からFMとか聴いて憧れていた渋谷 陽一さん率いるロッキング・オン社が発行している「SIGHT」という雑誌です。 季節に一回ぐらいのペースで出ているので、次の号までにけっこうゆっくり読 むことができます。定期購読しているわけではないので、たまにタワレコとか 行った時に買う程度ですが、内容がとても充実しているので、買った時は毎 回満足しています。 渋谷陽一さんが編集長ですから、もちろんロックのスピリッツをちりばめな がらも、国内外の政治状況や社会に対する提言を、かなり積極的に展開し ていて読み応えがあります。渋谷さんや鈴木あかねさん、高野夏奈さんなど、 ロッキング・オン社の精鋭による、論客へのインタビューや、対談など、盛り だくさんの内容です。 今回は、憲法9条改正に関わる特集で、ミュージシャンの坂本龍一氏と国 際政治学者の藤原帰一氏の対談をトップに、加藤紘一氏、菅直人氏、枝野 幸男氏ら政治家へのインタビューや、実践活動家や様々なリベラル系論客 の方へのインタビュー、対談などがガッツリつまっています。 基本的にはやや左に軸足を置いた雑誌ではありますが、今の時代右も左 も言ってられない状況で、どんどん戦争が現実味を帯びてきているし、実際 に世界中ではテロや戦争による犠牲者が毎日のように出ている状況です。 憲法改正を巡る議論は、なんかずーっとやっているような気になっています が、実際自分の身の回りでまじめに議論したり、自分なりの考えをまとめよう としたことがあるか?と言われれば、とても「はい」とはいえません。 藤原帰一さんは前に読んだ「正しい戦争は本当にあるのか」や「戦争を記 憶する-広島・ホロコーストと現在-」 などの著者で、「ラブ&ピース」対「武 力ありき」という2極論争よりも、国際紛争をより現実的な手法で回避させよ うという道を探ろうとしています。 私のように左でも右でもなく、支持政党もなく、選挙の度に誰に入れようか 迷うものとしては、常にこのようなアンテナを張って、自分自身の考えをまと めたり、いろんな人の意見を聞いたりすることが必要なんだと思います。 巻末のボブ・マーリィーの特集がいかにも音楽雑誌らしい光を放っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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