|
カテゴリ:カテゴリ未分類
宿主をコントロールする寄生虫のはなし。すみ
1月3日に『アフリカの奇病/うなづき病』のニュースの関連として掲載し た寄生虫のはなしの再録です。 ↓ ある種の寄生虫は 宿主にたどりつくため、あるいは 生殖活動を完 結させるために、宿主の身体をコントロールする・・・といわれています。 たとえば ハリガネムシ。 バッタやカマキリに寄生するハリガネムシは、成長して水に棲む段階に入 ると、宿主であるバッタやカマキリ水へと飛び込ませて溺死させる。そし て宿主が死ぬと、繁殖するためのパートナーを探すために、ハリガネム シは水のなかへ。 ・・・と、このように、ハリガネムシには宿主の中枢神経の活動を妨害し コントロールする能力があるものと考えられてもいます。 もちろん、ハリガネムシばかりではありません。 ほかにもいろいろなケースがあります。 なかでも特に有名なのが、ロイコクロリディウム (Leucochloridium)。 この寄生虫の幼生は オカモノアラガイ という陸産の貝類に寄生し、さら に成虫になると鳥類に寄生しますが・・・その成長の過程で、貝から鳥に 乗り移るときに、宿主である貝に独特の次のような行動をとらせることが 知られています。 貝の中で幼生が成熟すると、幼生 は貝の目に移動する。 ↓ 目が異様に膨らむ ↓ その目のなかで、幼生が動き、とにかく目立たせる。 (目立つという言葉の語源はこれだったのかも) ↓ さらに、普段は物陰に隠れているオカモノアラガイを、活動的にさせる ↓ 目立つ場所で目立つ動きをさせる ↓ 捕食者の鳥に見つかりやすくする ↓ オカモノアラガイが鳥に捕食される ↓ まんまと、ロイコクロリディウムが鳥の体内に侵入。 という具合なんです。 その後、まんまと鳥の体内に移動したロイコクロリディウムは、鳥の体内 で卵を産み、幼生は鳥のフンを通じて再びオカモノアラガイに寄生します。 一連の映像は こちら 。 ハリガネムシやロイコクロリディウム・・・。 これらの生き物に代表される“取り憑き具合”って、妖怪じみてますよね。 『アフリカの奇病/うなづき病』のニュース。頷く/うなづくという 行動をとらせるのも寄生虫だ・・という説があるようですね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.29 22:40:02
|