昨日投開票が行われた大阪市長選挙。現職市長・平松邦夫氏を破り前大阪府知事の橋下徹氏が初当選を果たした。また、橋下徹氏の辞職に伴い投開票が行われた大阪府知事選挙は、新人の松井一郎氏が当選。両氏とも2位に大きく票差を付けての当選となりましたね。
それにしても、この大阪都構想が目指すものですが、大阪府民や大阪市民でもよくわかっていない人が多いようです。なので、私のようなよその地域の人間にしてみれば、なんだろう?と疑問に思うのも無理はないと思うでしょう。ま、ニュースとか両氏の発言を見てみると、
『大阪府と大阪市で同じような仕事をやっている部分が多い、つまり、二重行政になっている部分が多くて無駄だ!東京都の特別区のように、都と区が分業できるのが望ましい。』
ってことのようです。つまり、大阪市をなくして大阪の24区を、東京と同じように特別区にしちゃえってことなのかなぁ~と。確かにそうすれば分業できる部分が多いと思うけど、24区の区長を公選にするの?そして、議会も置くの?って疑問が出てきちゃいます。二重行政は解消できるかもしれないけど、人件費と手間は爆発的に増大しそうだな…。
そして、仮に大阪都構想を実現するためには法律の改正が必要。総務省の人間がそれを認めるような法案作りに協力するとは思えないし、国会議員がどれだけ集まっても、両院で過半数を取らない限り難しいんじゃないの?このままじゃ、何のために府知事&大阪市長が変わったのかわからないことになりかねません。さて、どうするのか見もの。
で。二重行政の原因になっているのは、大阪市が政令指定都市だからですよね。政令指定都市の権限は強く、都道府県並みの機能を有しているところがあります。特に大阪府のように府のやっている仕事と大阪市のやっている仕事が重複するようなところでは、二重行政が生まれやすいんですよね。
神奈川県横浜市。この政令指定都市も大阪市のような商業&工業を中心とした政令指定都市です。一部で農業や漁業もありますが、神奈川県全体の規模に比較すれば少ない。産業としての山はないので林業は考えないで済みます。これに対して神奈川県は、県央部分や西部地域の諸工業や農林水産業、観光や都市計画などやることはいっぱいあります。西北部は昨年政令指定都市になった相模原市に権限を大幅に譲渡しているので、そのあたりはお任せ状態。まぁ、国定公園やらなんやらもあるのですべて任せるわけにはいかないにしろ、ほかにやることはいっぱいある…ってことで、都合がいい面もあるんですよね。
もちろん、神奈川県でも二重行政になっている部分はありますが、それでも大阪で問題になるほどじゃない。むしろすみわけができている部分も多いので、助かっている感じです。ただ…相模原市の政令指定都市化に伴い、余剰人員が発生しているのも事実。政令指定都市化によって委譲した業務。予算も一緒に委譲ですが、県職員は残っちゃいます。さぁ、どうする?これは日本全国どこでも起こりうる問題。政令指定都市に移行することでうつされた業務は、人員ごと引き取ってもらうような法改正にしないと困るな。政令市になった側は新たに人を雇うことになるけど、一方では余剰。全体としては地方公務員増大で人件費が大変なことになりそうだし。
元に戻って。二重行政が政令指定都市の問題であるのなら、政令指定都市をやめちゃえばいいんですよ(笑) 確かに政令市に認められていた都市開発計画などの権限を失うことになりますが、現行法などを考えれば、それも簡単じゃないかと。24区を5~6区ぐらいに再編して一般紙として市町村分割しちゃえば簡単かもしれない。これなら現行法内でもできるし、二重行政になっていた多くの部分は解消できる。それに、地域ごとの独自性を高めやすくなるし。
ただ、大阪市民のプライドが許さないでしょうねぇ。それに、分割することでお金持ちとそうでないところが生まれそうです。また、生活保護費の問題も出てきそう。これで苦労しているところもありますからねぇ。
ま、いずれにしても、大阪都構想を実現するには、どんなに早くても10年はかかる。総選挙と2階の参議院選挙で過半数を維持し続け、法律を変えるだけの力を付けなきゃ。その前に、現実を知った府民&市民が離れないとも限りませんが。お手並み拝見ってところですかねぇ。