03/11/30メルマガ掲載分
中国語は「我・想・看・電影」=「私は・~(たいと)思う・見る・映画」
=私は見たい映画が ⇒ 私は映画が見たい、の様に
動詞が前に来ます。
日本人に馴染みの深い言い方で
言うところの「SVO式」が主です。
日本語の語順とは全く違う場合が多いので、
これに「慣れる」のはけっこー大変です。
しかし、一回脳みそが完全に慣れてしまうととっても楽です。
中国語学習者の中でも「しゃべるのが苦手」って方や、
「中国語学習歴はもう結構長くて、ある程度単語量もあるのに
スラスラしゃべれない」 って方は、大体共通してこの辺
(動詞が前に来る)に 引っかかっているようです。
あと、結構しゃべれているのに通じない人とか・・・
ほとんどの場合、問題は瞬時に動詞を前に持ってゆけない、
ってのと、 「搭配」=単語と単語の組み合わせ、
が間違ってるって場合がほとんどです。
中国語を学習している多くの日本人から
「なんかいい方法ない?」 との相談を受けました。
今回は「瞬時に動詞を前に持ってゆけない」という問題に
対して、TAKAがいつも提案している方法をご紹介します。
参考にしていただければ幸いです。
これは単純に、「イキナリ最初から最後までスラスラと言おう」
と するから出来ないし、通じにくくなっている原因
でもあるのだから、まずはそこから改善してゆこうぜ!
って方法です。
具体的には、
「自分の言いたいことが、どんなに長くて複雑な文であろうと、
最初に言いたい事の主語とメイン(結論)になる動詞を
言い放ち、そこまでいってから初めて、休むなり
考えるなりする癖をつける」 ということ。
具体例を挙げますと、
「僕はあなたの為なら全てを捨ててもいいと思ってる!」
などと言いたいとしますなぁ
(え?そんなこと言わない?まぁまぁ・・)。
これを 「えっと・・‘僕’は ‘我’だから・・ え~我・・・我・・・我・・」
「‘あなたの為なら’だから・・ え~ え~為了・・ え~・・・・・・」
とやってしまうと「わからねぇーー!!」 ってパニックになる。
取り合えず頭をシンプルにして・・
→主語は誰? 僕!! 僕がどうした? 思った!!
と考える。
「僕は思ってるんだーーー!!」
・・・何を? っていう風にもってゆきます。
んで、主語の僕が思った→我想(覚得)までを取り合えず
言い放ちそこまで言ってから、一休み。次を考える。
「我想・・・・・」 ←ここで止まって考えても全然変じゃないし、
おかしくもない。逆に言うと最低限ここまで
いくまでは止まらない、 つっかえない。
さっきのように「え~我・・・我・・・」とやるよりも
「え~我想・・ 我想・・」の方が幾分スマートで
聞きやすいドモリ方です。
まずはこのクセをつけ、この訓練を徹底すること。
これで随分慣れることが出来るハズです。
しかも、簡単でしょ? たったこれだけ?
と思われるかもしれませんが、 この訓練で
随分スムーズに話せるようになると思いますよ。
ただし!! なんでもそうですが、
全てに通用する万能薬なんてありません。
これはあくまでも基本です。
自己主張したい時は↑のやり方で大いに通用すると思います。
しかし、質問したい時などはちょっと・・・
また例えば上の例文でも考えられる別の言い方は沢山あります。
言い方によっては文法が変わる場合もあります。
はっはっは。一筋縄ではいきませんな。
まぁ、色々ありますが、取り合えず試して損はない方法ですよ~。
「中国語学習歴ほぼ0」で中国に留学し、
只今中国生活一ヶ月という「リーブス君」から、
「漢語の文法は今からしっかり勉強するべきか?」
というご質問をいただきましたので、お答えしましょう。
人それぞれ勉強法とかはあると思います。
「何の為に語学をやるか?」って目的も違うでしょうから、
それによって勉強法も違うと思います。
「資格を取る、テストを受ける」ってことなら早めに
参考書とかを買って、それに必要な中国語を覚えましょう。
「その試験の要求に答える」というのが大切なので、
問題に慣れておくってことが重要かと思われます。
「中国人のような自然な中国語を学びたい」ならば、
中国人のマネをしましょう。ガンガン積極的に
外の世界に出て、中国人と交わりましょう。
日本語をすっかり忘れるつもりで中国語に
アプローチするか、母国語以外の外国語として
アプローチするか・・ それも人それぞれでしょう。
っつーことでTAKA的なアプローチは・・・
TAKA的観点から言いますと、それくらいのレベルの頃は
文法など気にする必要はない!!ってことになります。
TAKAは「資格を取る、テストを受ける」とかっていう目的で
中国語を始めたワケではありませんでしたから、
それくらいの頃は「子供が言葉を覚えていく過程」
ってのを考え、マネしました。
最初に聞き取れるようになって、少しずつ反応出来る様に
なってきたら自分でもしゃべれるようになってきて、
読み書きも出来る様になっていきます。 最初は
赤ちゃんみたいに「あ~~」とか「う~~」とかしか、
言えなくてもいいのです。子供の気分になって、
自分が読んで欲しい絵本とかをお母さん
(この場合中国人)のとこに持っていって読んでもらう。
友達の中国人や自分より中国語が上手い人達と
中国語を使っていっぱい遊ぶ。
中国語で恋をしたり、ケンカしたりする。
瞬間、瞬間を大切にして「音」で覚えてしまう。
「自分がどうやって日本語を覚えたか?」を
よく考えてみましょう。
同じ日本人で、同じ年であっても、しゃべるのが上手いヤツ、
文を書くのが上手いヤツ、話が長いワリには内容がないヤツ、
話がおもしろくないヤツ・・ イロイロいるでしょ?
母語であっても、こんなに差がつくのです。
ただ規則的に言葉を覚えたところで、
コミニュケーションとして成立するのか?
語彙力がないと話にならないが、語彙力があっても
表現力がなかったら?理解力は?交渉術は?
そういうとこに「こだわって」考えながら「子供のマネ」から
始めていけば、がっしりと太い「根」を持った中国語を
「モノに出来る」のではないでしょうか?
理屈で暗記してるからといって「聞き取る」
「しゃべれる」「使いこなせる」こととは関係ありません。
感覚で覚えてしまうことです。理屈は後からついてきます。
TAKA的には特別に文法なんか勉強したことないっすよ。
だけんって困ったこともないしね・・・
「中国語は反語が命」 ← コレTAKAの持論です。
「これ おいしですね」より、
「これをおいしくないという人がいるのですか?!」
と言った方がより中国語的な表現になります。
北京の大学に留学していた時の話。
ある日本人の年配留学生に
「今日この大学に私の家庭教師(中国人)が来ることに
なっているんだが、‘30分程遅れるから待っていて欲しい’
と伝えてくれませんか?」 と頼まれました。
快く引き受け、その年配留学生が帰ってくるまでの間、
「繋ぎ」でその中国人家庭教師と話をしました。
後日、その日本人の方が、TAKAの部屋に
お礼がてらにやって来られた時、こうおっしゃいました。
「家庭教師が君(TAKA)のことを日本人か中国人か?と聞くので、
‘日本人だよ’と 言うと とっても驚いていたんだ・・・・。」
と。 そこで、その日本人の方は自分自身の
中国語学習のヒントになると考え、その家庭教師に
「なぜ彼(TAKA)の中国語を聞いて、中国人か?と思ったの?」
と聞いてみたんだそうです。
家庭教師は
「中国語が上手な外国人なら北京には沢山いるから、
それだけならそんなに驚かない。だけど、彼は
自然な反語を沢山使って話すから、
まさか外国人ではないだろう、と思った・・・。」
と言ったんだそうです。 ね? 反語って大切でしょ?
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