| | グラッときてもあわてない。命あってのものだね。本書の仕立ては、そこから入る。
まず、生命の確保から手持ち食糧の確認と保存法である。
ライフラインの復旧は電気、ガス、水道の順番ということらしいが、電気が通じれば何とかなる。
それまでの3日間から1週間をどう食いつなぐか。
筆者の場合、「いまの日本で信じがたいことだが、配給食が手元に来たのは6日目だった」という。
日が経つに連れ、冷たいままの配給食では味気ない。
この配給食リフォームからはじまり、省エネクッキングで、被災時とはいえ人間らしい温もりのある食卓を演出する。
その基本形は“フツーの食事”であり、ごくごく普通のごはんとおかずが何よりもご馳走という視点に立つ。
アウトドア志向の人にとっては、当たり前の料理法でも、大事なことは、
それを日頃、日常生活の中でマスターしておくことだ。
そうすればあわてなくて済む。被災時に手の込んだ料理など必要ない。
誤解をおそれずに言うなら、ちょっと“横着な”発想で料理をつくる。この横着さが身を助けるのだ。
いずれ日常生活にもどれる。そんな暢気さが必要だ。サバイバルの基本は日常にある。
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