ワクチン関係■狂犬病予防注射に関する覚え書き■狂犬病予防に関して、犬を飼い始めたばかりの方々から質問を かる~くされても答えられないので(笑)とりあえず覚え書きとしてここに 書き連ねておきます。何かの際の参照にしてください。 ■狂犬病予防注射と法律 日本では、「狂犬病予防法」が昭和25年に制定され、 犬への狂犬病予防注射が義務付けられています。 ちなみに注射をしなかったり、登録しないと… 第27条 次の各号の一に該当するものは、3万円以下の罰金に処する。 一 第4条の規定に違反して犬の登録の申請をせず、鑑札を犬に着けず、又は届出をしなかった者 二 第5条の規定に違反して犬に予防注射を受けさせず、又は注射済票を着けなかった者 ということになります。 ■接種時期と流れ ・まずは犬が生後90日を越えたら、役所に犬を飼いました~という登録をします。 ・前年度までに登録した犬については、3~4月頃区市町村から通知が来ます。 その通知に、集合注射の場所と日時、接種料金、また、集合注射に来られない時は どこそこの獣医さんで受けてくださいなどと書かれています。 ★4月~翌年3月までが「年度」なので、生後3ヶ月を過ぎた子犬ちゃんに3月に 予防接種をしてしまった場合、4月になったら年度を越した事になるので、 接種義務が発生してしまいます。 ですから、年度際になった時には、獣医師と相談し年度越してから接種する事をオススメします。 ★狂犬病の集合注射の時期までに、登録が済んでいない場合、 集合注射の会場で登録料を支払って登録手続きが出来ます。 ★庵原郡内の獣医さんは【とりい動物クリニック】です。 他、清水保健所管内の獣医さんで狂犬病注射が受けられます。 富士市の動物病院に通っていて、そこで狂犬病注射を受ける場合には、 その獣医さんに狂犬病注射の接種証明を書いてもらい、 役場に届け出ればOKです。 【とりい動物クリニック】 〒421-3303 静岡県庵原郡富士川町南松野59 Tel:0545-56-3030 ■狂犬病ワクチンについて ・狂犬病ワクチンを作るためには狂犬病ウイルスが必要です。 現在のワクチンは試験管内で増殖させたウイルスを用いた、 組織培養ワクチンです。 ・その昔は、ウイルスの増殖にヤギを使ったそうです。(1970年代) ・狂犬病ワクチンは、他のワクチンと同時に注射する事は禁じられています。 ★狂犬病注射を打ってはいけない時 不活化ワクチン(不活化レプトスピラワクチンなど)接種後1週間以内 生ワクチン(パルボ感染症生ワクチンなど)接種後1ヶ月以内 ★狂犬病注射を先に接種した場合、不活化・生ワクチン共に 1週間以上間隔をあけて接種する事になっています。 ■ワクチンの副作用 ・ワクチンの成分に対し過剰な免疫反応を起こす犬は、ほとんどが たんぱく質が原因して反応を起こしている事がわかり、 現在はワクチンの製造過程でたんぱく質をほぼ除去しているため、 過剰な免疫反応を起こす犬は少なくなった。 ・推定20~30万頭に1頭の割合で副作用が起きています。 ・副作用による事故ないように、接種前には獣医による問診があります。 ・前回の狂犬病注射の際、アレルギー症状(顔がはれたり熱が出たり)が出た犬は その旨をキチンと獣医さんに伝えないと、今回の接種により、前回よりも重篤な症状に陥る事が 考えられます。 ■ワクチン接種後の注意事項 ★注射後24時間以内の注意事項 ・特に体調に注意する。 もし異常があった場合はすぐ獣医さんに連絡し受診する。 ・散歩は控える ・入浴も避ける ★それ以外の注意事項 ・首輪タイプや、滴下タイプのノミ成虫駆除剤は接種後1週間は避ける。 ・緊急の場合を除く不妊手術等も接種後1週間は避ける。 参考文献:愛犬の友200年4月号「今そこにあるウイルス感染症の危機」 ■各種ワクチン早見表■ メーカーによって違う場合もあります。
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