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日本全国で染井吉野が開花してきました。いよいよ日本人の大好
きなお花見の季節の到来です。 ところで、今の時期は日本行きの航空機のチケットが取りにくい 状態になっているのをご存知ですか? なぜならば、日本に桜見物旅行に出掛けようとする外国人が集中 しているからです。 日本人が桜を見て「綺麗だな」と思うのと同じように、外国人も 日本の桜をみて「キレイだねー」と思っているのです。 考えてみれば、花が咲くのを見て魅力を感じるのは、古今東西普 遍的なことですが、日本人は自分たちが当たり前だと思っている ので忘れてしまっているのですね。 ここにビジネスのチャンスがあります。 灯台下暗しとは、正にこのことです。 但し、日本人と外国人の違うところもあります。 外国人は花をみて「綺麗ね」「素敵ね」でおしまいですが、日本 人は、桜をみて花見という「宴会」を行います。 この「花見」というイベントを、外国人観光客に売ったらどうで しょう? 満開で花びらが風に舞う桜の木の下で、花を見ながら宴会をする 人生の楽しみを外国人に伝えるのは、日本全国のほぼ全ての市区 町村ができる観光事業ではないでしょうか。 この事業のポイントは、桜の咲いている時期に日本への観光を誘 致するのではなくて、「花見」という日本の習慣を売ることです。 前者の場合、外国人にとっては「綺麗な花を見る」という自国で の習慣の延長として日本を観光するだけですが、後者の場合は、 桜の木の下で飲食を楽しみ、会話を楽しみ、歌を歌い、おいしい 空気を味わい、風に舞う花びらに人生の儚さを味わう、といった 日本の文化を吸収する機会を提供する大きな違いがあります。 日本人にとって花見が最高なのですから、外国人にとっても花見 は最高とまでは言わずとも、その良さを分かってもらえます。 こう書くと、なぜ断定できるのかというご意見がありそうですが、 日本人が良いと評価するものは外国人にとっても良いものである ことが多く、ここは日本人が大いに自信を持つべきところです。 それが証拠に、Made in Japanの製品は全世界のどこへ持っていっ ても一流品の証明のようなブランド価値があるではありませんか。 外国の人は、日本の製品だけでなくサービスを求めています。だ から外国からの観光客に細やかなサービスを提供して、顔が見え る関係を築けばいい。 日本人が最高と思うものは、世界中で最高。 まず第一歩は、私たちが当たり前だと思っているものを外国人に みせて、説明して聞かせることから始めましょう。 温泉だけでなく、饅頭だって、干物だって、うどんだって売れま すよ。美味しいと言ってもらえます。 サービスで貿易黒字を成長させることができれば、日本の財政赤 字に始まる先行き不透明の閉塞感は、いつの間にか消えてなくな るように忘れてしまうようになるでしょう。 ※この記事は、メルマガ記事の加筆・修正版であり、ビジ ネスに関する情報はメルマガを優先して公開しています。 いち早く最新情報をお読みになりたい方は、まぐまぐから 無料でメルマガ登録できます。 感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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