教師ブラックのフロク

先日、面談をしていて、

あるお母様がこんなことをおっしゃっていました。

「ウチの子は、とにかく集中力がないんです。

　家でも、もっと集中しなさい！集中力ないんだから！と言い続けてきました。

　でも、悪くなる一方なので、言うのをやめてみました。

　最初は非常に辛抱が必要でした。

　でも、言わなくなると、思わず「集中しているな」と

　言いたくなるような状況をたくさん目にするようになりました。

　「集中力ついてきたのかな？」と声を掛けると、

　最初はぎこちなかったのですが、だんだん自然になってきました。

　今では、本人も集中力がついてきたのかと

　少し自覚してきたようです。」



確かに

「集中力ないんだから…」とか

「ミスばっかりするのだから…」とか

「応用力ないんだから…」とか

「文章題苦手なんだから…」とか

「丁寧じゃないんだから…」とか

「持続力ないんだから…」とか

ひどくなると「バカなんだから…」とか

そういう声を外から耳にし続けると、

自分はそういう人間なのか？と

無意識に思ってしまう子が多いのではないでしょうか。

そうすれば、そういう人間に向けて、猫まっしぐら。

加速していくと思うんです。

恐ろしいですね。

同じ努力をしていても、成果が思いっきり変わってくる、

圧倒的な差となってくることが、容易に想像できます。



上記なことを聞いて、「最初は非常に大変でした」の一言、

たった一言ですが、その時のお母様の心情を考えると感動しました。

大切なことを教わり、なおかつ、励まされたようにも思えました。




追伸

昨日の帰り、電車に乗っていると、

居酒屋で飲んでいたと思われる男女４人組に囲まれました。

声が大きかったので、ある男性の会話が聞こえてきてしまいました。

「明日から実は３連休なんですよ～Yeah！」

他の人たちも、「いいなぁ」と言って盛り上がっていた。

僕は金・土・日すべて出勤（予定）だが、うらやましいとも何とも思わず。

楽しいッスから。