「ALWAYS・三丁目の夕日」を観て来ました!!
冒頭のレトロな
「東宝シネマスコープ」で
すでにもう三丁目の世界に
引き込まれしてしまいました
さらにその後のオープニング
鈴木オートの居間から
広がる風景
空を飛んでいく飛行機
CMや公式HPで聴きなれた
ゆったりとしたやさしいテーマソング
「FDF」のモノクロのオープニング画面を
初めて見たときと同じく
「ああ・・ついに鈴木オートに逢える!!」という
ストーリーとはちょっと違う
個人的感慨により
この箇所でもう泣いていたことを
いまここに告白いたします (←はやっ(^^;)
*
「昭和33年東京・夕日町三丁目歳時記」
イエローイッシュのあたたかい光加減のなか
昭和33年の東京の風景と季節感
夕日町三丁目のひとびとの暮らし
ひとつひとつが
懐かしくもあり、新鮮でもありました
CGや実写うんぬんについての
技術的なことは
あまり気になりませんでした
完全に「三丁目の世界」に引き込まれていました
外観が今とほとんど変わっていない上野駅
駅のプラットフォームにぶら下げされた時刻板とか
・・・はじめて見ましたよ!!
(そーいえば札幌駅で乗車位置を知らせる
似たようなものがぶら下がっていました^^)
建築途中の東京タワーは
まさにこの映画の象徴
鈴木オートさんや人々の心を高揚させる
将来きっと出来るであろう「デッカイビルヂング」の代表です
鈴木オート所蔵の車の
色やデザインがステキなのはもっちろん
大通りを走る
丸みを帯びた車のフォルムや
鈴木オートさんのかっきりした
帽子と背広のスタイル
銀座を歩く女性の
シンプルかつクラシカルなオーバーコートの可愛らしさ
今でも十分通用する
粋なデザインです^^
路地に入って
三丁目に眼を移せば
子供たちのワンダーランド
駄菓子屋さん発見
ああ、懐かしい
hakapyonも近所の駄菓子屋に
毎日のように通ったものでした
(そしてピンクレディのカードをしこたま集めて
振り付けを真似たものだった・・・)
カラフルなお菓子やおもちゃの数々
駄菓子屋ってあんなに色に溢れていたんだ
忘れていたよ
「く~ださいな♪^0^」
茶川商店のオヤジは
残念ながら無愛想だったけど(^^;
hakapyonが幼い頃に通いつめた駄菓子屋のおばちゃんは
いつも笑顔で
「いらっしゃい^▽^」と迎えてくれました
のんきな挨拶から始まるひとときの人間関係
いまのコンビニ世代の子供が
この言葉を
口にする機会はあるのでしょうか?
つぎはぎをあてて一枚の服を大事に着て
湯たんぽのお湯を翌朝の洗顔に使う
つつましやかな生活
hakapyonには
湯たんぽの記憶はないのだけれど
あるもので暮らす
身の丈で生きる
「足るを知る」という
禅の言葉が頭をよぎりました
消費文化の中で
最近忘れがちになっていたこの感覚に
日頃の浪費生活を思い
ちくりと胸が痛んだhakapyonでありました(--;
さらに作中の
何気ないエピソードが
奥底にあった自身の懐かしい記憶を
次々に喚起させるのです
中でも特に印象深いのは
サンタクロースのエピソード
サンタクロースはホントにいる!と
友人と子供心に真剣に討論し(笑
サンタさんが来るのを
己のプライドを掛けて信じ
おおきな靴下を枕元に置いて眠った
幼い頃のクリスマスの夜を
思い出しました
プレゼントのお人形はあまりに大きく
靴下に入らなかったので
机の引き出しのいちばん下に手紙とともに入れられていて
(筆跡鑑定するほどの知恵はその頃の幼いhakapyonにはありませんでした^^;)
「なぜサンタさんは私の欲しいものがわかったのかな~」と
父母にしつこく聞いていたあの頃
そのときの
父母の表情が思い出せないのが残念だけど
きっと鈴木オート夫妻のような
すました顔をしていたんだろうな^^
(しかし数年後・・・母から面と向かって
「今年はサンタクロースは来ないよ。プレゼント無!」
と言われた時には・・・愕然とした(@@;)
両親から注がれていた
言葉になんてする必要も無いほどの
確かな愛
いままで自分を見守ってくれた
かけがえのないひとたちとの思い出
懐かしい風景
自分はこんなにも豊かだったんだ
すでにいろんなものを持っていたんだ
足りているんだ
そんなことを思いました
・・・(2)へ続く。