企業の社会的責任と、消費者の共感
最近、マーケティングについて学ぶ機会があって、タイトルのようなことを考えています。
もとから、ただ人より安く沢山作る者が強い時代ではないと心得てました。が、しかし生産者のこだわりを伝えることの難しさや、価値観が多様化したこの社会では何が正しいのかを、つい迷ってしまうことがあります。
今年のニュース記事では、いま日本国内の銘柄豚は400あるとのことでした。業界に優良企業が群雄割拠し、競争があることは良いことです。しかし「悪貨は良貨を駆逐する」ともいいます。過当競争していては皆が共倒れしてしまいます。
次のステージを考えていたところです。
今日、花巻産のコーンと餌米のサイレージ開封テストをしました。幸い初回分は成功でした。今度は配合飼料と一緒に食べさせる工夫をしていきます。
もし養豚業が国産飼料を活用する時代がくれば様々な国家的問題が解決します。
例えば余剰米の解消、耕作放棄地の解消、農業補助金の削減、食料自給率の改善。環境面でもフードマイレージ問題、堆肥の有効活用や、浄化槽の負担軽減が期待されます。
けして安い取組ではありません。すでに失敗したこともあります。いま確実に経験値を積んでいるところです。
私は国産飼料の取り組みは、養豚業の社会的責任だと思っています。そして、私の説明に共感してくれる消費者が、増えてくれれば売上が助かります。
これは当社なりの新時代マーケティング足り得ると思っています。
写真は発酵した穀物を先を争って食べる豚たちです。ここに新しい時代の可能性があります
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