『鎖縛-sabaku-』『鎖縛-sabaku-』繰り返す螺旋が繋げる記憶 眼に視えるものはとても綺麗で 離れられないのは解っていた。 だから貴方にだけは 憶えていて欲しかった。 …………… 霧雨の夜 初めてだったのかもしれない 愛。 嘘。 憎。 自分<記憶>が壊れないように 縛っていた鎖は 本当は自分だけのもので 祈っても祈っても 願っても願っても 貴方のものではなかった。 気付けば愛ししぎた貴方が 視えなくなっていた… 気付いて欲しかった… 貴方にだけは気付いて欲しかった。 初めから判っていたのかもしれない。 貴方に私が見えていないことを。 だから判りたくなかった。 全ては嘘夢に変わり 私の躯と共に砂の鎖のように 解き放たれて消える。 浅霧 緋月 サマ Clair de Lune -緋ノ月- 戻る ジャンル別一覧
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