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「魔術師たちの心理学」という本がある。以前も書いたがこの本は私にとって最も重要な本のひとつである。
この本のなかにランダムエントリー、つまりサイコロでも投げて買いか売りかを決めてエントリーするやり方でも利益になるという記述がある。これはトム・バッソという有名なトレーダーが言っているのだが、詳細は以下の通り。 ・エントリーはランダム ・10日間のATR(真の値幅)の指数平滑移動平均をボラティリティと定義 ※ATRは前日の終値まで含めた当日の値幅、つまりギャップも考慮した値幅ということ ※指数平滑移動平均は直近のデータの比重を高めた移動平均 ・エントリー後は前記のボラティリティの3倍のトレイリングストップ ・ポジションサイズは1%のリスク、つまり前記のストップが全資金の1%になるようなサイズ たったこれだけである。しかし、これで100%儲かるという。 実際に検証してみたことがあるが、トレンドがある程度発生し、連続性の高い(つまりギャップが少ない)銘柄、例えば商品ではゴム、あるいは為替などでは確かに利益になるのである。 何故こういうことを書いたかというと、ランダムでもやり方によっては利益になるのであるから、エントリーの方法をちょっとだけ工夫することによって(これはファンダメンタルでもテクニカルでも何でも良く、ランダムよりは確率が高ければそれで十分)、儲からないわけがないのである。 ここで最も重要なことは、適切なトレイリングストップで損失を限定し利益は出来るだけ伸ばすということと、資金に対する適切なサイズでトレードするということである。 少なくともランダムエントリーには負けないようにしなければと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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