デトックス

デトックス（detox）とは、体内に溜まった有毒な物質（毒素）を排出あるいは分解させることだという。Detoxificationの略だと言われるが、これは治療的解毒のことで科学的定義があるので同じではない。

毒出し、毒抜き、排毒、浄化の健康法で代替医療のカテゴリーである。承認された医薬品はない。

人間の身体の中には老廃物や、食品添加物、化学物質などの有害毒素が日々、蓄積され、汚染されていくのだという。

そして、これらの毒素は、身体をむしばみ、血液がドロドロになったり免疫力の低下をまねき病気の原因になったり、老化を早めたり、代謝が悪くなって肥満になったり、むくんだり、体臭がきつくなったりするという。

毒素と言われているものは、重金属類、化学調味料、食品添加物、農薬、防腐剤、公害汚染物質、自然界に存在する毒素、老廃物、疲労物質、悪玉菌、コレステロール、活性酸素、脂肪、塩分などだという。

そこで、デトックスによって体内浄化を行えば、体質改善にもなり、健康、美容、減量（ダイエット）、抗加齢（アンチエイジング）を促進することになるという。

その方法は、尿、便、汗などと一緒に毒素を排出するというもので、水分を大量摂取したり、断食をしたり、サプリメント、健康食品を摂取したり、マッサージ、長風呂、エステなどによって行われる。

ところが、こんなものに、科学的な立証は一切ない。とすれば、詐欺的行為である。

汗をかこうが、便を出そうが、毒素は出ない。過剰な水分の摂取は、体内の有用な物質が排泄されてしまう恐れがある。

サウナで汗をかいたって代謝は促進されない、そんなことで細胞は入れ替わらないのだ。

毛穴のよごれさえ、押し出されることはない。穴が違うのだ。

汗の分しか体重は減らない。脂肪は減らない。水を飲めば元通りだ。

長風呂をすれば、油分を失い、保湿できなくなり、肌がガサガサになる。

汗をかきやすい体質になるというが、そんな体質にはなりたくない。

血行は良くなるけどね。

免疫と汗や便も何の関係もない。

うんこしたって、皮下脂肪は出ない。

ダイエットで便秘になる女性も多いんだよ。ミイラ取りだな。

リンパ液を流したきゃ、寝るのが正しい。足がむくむんなら、足を高くして寝る。

皮膚をこすりすぎると、シミになったり、ガサガサになったりするぞ。

まあ、風呂やマッサージは気持ちいいけどね。

「不足しているものを補う」産業から目新しい「悪いものを出す」産業に、「ダイエット」産業から健康感の高い「デトックス」産業になってるわけだね。

キーワードは、排泄、体温上昇、自然素材ってとこかな。

そもそも、身体に溜まった毒素の量を測る方法なんてない。尿検査、検便、血液検査、毛髪検査を行っても、そんなことは分からない。

英国では、科学者の団体Voice of Young Science（VoYS）の調査で、デトックスついて同じ定義を用いている企業は１社もなく、各社が主張するデトックス製品の効果は無意味だと発表した。国民保健サービス（NHS）は、デトックスという言葉には何の科学的根拠もないと断言した。

デブもブスもガサガサもそのまま。ざまあみろ。

まずは、脳味噌にたまった毒素から抜きましょう。

楽して痩せるために、運動しないで汗かけば、全て解決なんてありえないよね。

解毒は、肝機能アップが大切。酒はほどほどにしとけよ。

あ、ボトックスやモトックスと混同すんなよ。

怒りのコラーゲン！