第146回 “芥川賞”受賞、田中慎弥&円成塔 両氏の作品を読む
気になってしょうがなかったんだよね、田中慎弥氏。下関在住の職歴一切なしのニート男39歳?だっけ?ま、TVでのアノ発言はともかくとして、高校卒業して以来、職に就こうと思った事もなく、小説だけ書いてきた男・・・母親と二人暮らし。生活の全て(金銭も)を母親に面倒見てもらいながらなんて考えられる? で、芥川賞受賞作二作が全文掲載されてるって言うんで、文藝春秋3月号を買ってみた。 どうやら、この田中慎弥氏のおかげでこの3月号、けっこう売れてるらしい。ま、この自分が買っちゃうくらいだからなwwもちろん選考委員会の選評も載ってるし、はい、某都知事の選評もw まずは円成塔氏の作品。「道化師の蝶」つまらない。面白くない。読み辛い。奥に何かありそうな気はするけど、それだけ。理解する為に読み込んでみようかなんて気も起きない。あの銀の補虫網で読者を捕まえれるのか? 田中慎弥氏「共食い」文句なく面白い。性にまつわる暴力・・なんて書くとこれだけで苦手な人もいるだろう。ところが意外と淡々としていて、コレ青春小説って言っていいのかな?川を割れ目と表現する親父はどうかと思うが(笑)とても読みやすくて言葉がスーっと頭に入ってくる。もっと他の作品を読んでみたいと思った。 それにしても久しぶりに手に取ったよな、文藝春秋。“長寿番組”の秘密を取り上げた「TVの伝説」っていう特集も中々だったぞ。特にタモリに関する話は面白かったな。 ← 石原慎太郎はもっと早く選考委員をやめとくべきだったんじゃない?