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昆虫倶楽部リターンズ 岡山矢掛編

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2008/11/23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
焼き鳥丼には若い頃の壮絶な思い出(笑)があります。

私の外見だが、ありがた迷惑な特徴として、生活観があらわれない(爆)というところがある・・・らしいです。

また東京生まれ育ちの人間ですから、あけすけに自らのプロフィールを人に晒して明かすなどということもまずありません。

だからといって、勝手な思い込みで言いたい放題言われたあげく
苦労しなかったわけでもないのに苦労知らずの烙印を押されては立つ瀬もないと


昨夜ちょっと思ったことがあって

ふと思い出したのがこの「焼き鳥丼」でした。

文楽劇場から出て地下街なんばウォークに降りてすぐのところにある焼き鳥屋さんは、ランチタイムにこの「焼き鳥丼」を650円で提供しています。

お値段もありがたいこですが甘すぎないさらっとしたタレが美味で、本当においしいです。

一部を見るときは、30分休憩に半券持って劇場を出て、ここに直行して食事をするのが私のひそかな愉しみです。


苦しい思い出・・枚挙にいとまがないほど抱えています(笑)が・・・・・


父が早くに亡くなってしまいましたので母子家庭で育ちまして、父の会社も人手に渡りましてからの生活は当然厳しいものがありました。
淡々と勉強が好きだったので成績もそこそこ、近所の教会に通って、末はナガサキの教会に行ってシスターになろうとの志を抱いての高校受験先に選んだのが、某私学でした。
母は、奨学金ももらえるようだし、父の実家に頼んで学費は工面できるだろうと言ってくれましたので、安心して勉学に励み、合格することができました。
入学の手続きをするという段になって、もともと父の実家と不仲であったこともあり「祖母に頭を下げたくない」と言い出します。
そんなときに、母の姉である叔母が突然やってきて進学のお祝いにごちそうすると焼き鳥屋さんに連れていってくれました。

すると、お店の中で叔母が私を叱責したのです。

「あなたは生まれは確かに良かったかもしれないけれどいまは母子家庭、母子家庭と言えば、本来は一間ほどの母子アパートにでも住んで、中学を出て働かなければならないのに私学にいこうなんて一体何を考えているの。進学などするような身分ではないでしょう」

叔母の隣に座っている母の表情で、これはしめしあわせて、叔母に私の進学をやめるように言わせているのがわかりました。

それならなぜ最初からお金は工面できないから定時制に行ってくれとでも言ってくれなかったのか・・・これまでの努力と、これからの夢をこんな形で壊されるのか・・・やむにやまれぬ憤りに、涙が溢れました。

お昼時、お客さんでいっぱいのお店の中公衆の面前で大泣きしたのはそのときがはじめてでした。

目の前の焼き鳥丼に涙がぼとぼと落ちて、そして叔母に何度すすめられても、それに箸をつけることはありませんでした。

その足で私は父の実家にひとりで行き、進学を果たしたご報告をした上で、入学に関わる金額を提示し、学費は自分でアルバイトをして工面するのでお願いしますと祖母に頭を下げました。

進学してからは、学校が終わったら放課後焼き鳥屋の厨房で皿洗い、夏休みは銀座の映画館や百貨店やフルーツパーラーをかけもちしてフルタイム12時間アルバイトして、それを3年間やって卒業しました。

このときも、銀座でランチは焼き鳥屋さんで500円の焼き鳥丼ばかり食べていたのです。

焼き鳥丼には、何か切なさを伴う思い出がつきまといます。

そのときも、私が忙しそうなのは友人も知っていましたが、こんなこととは誰も知らなかったのです。
いちいち話さなかったから。


しかしやはり若いから体が持っていたのだろうと思います。

期末試験のときなどほとんど一週間、不眠不休で働いて勉強して、クラブ活動から生徒会までやってましたから。

甘やかされてノンキに育てられたから働くなんてできないだろう・・・

なぜかそんなことを言われますが・・・

長い人生の半生を・・・・・・・働きすぎた感が(爆)あります・・・




また頑張りなさいと神様がくれた人生の小休止・・・文楽を心ゆくまで楽しませていただけて本当に幸せなことでした。


実はさきほどその正起屋さんで、食べてきました。

たぶん大阪で今年最後(笑)になると思いながら食べたそのどんぶりの味がまた・・・感慨深いものでございました。

















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Last updated  2008/11/23 02:16:53 PM



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