|
カテゴリ:オーラの泉
いじめに対する具体的な方法論は。
江「『優しい、思いやりのある子に育てたいですよね』と、 TVでコメンテーターの方がみんな言っています。 でもそれにはどうしたらいいのか、方法論が出てこないんですよ。理想ばかり言っていて。 何でもかんでも、過干渉、過保護で、親のレールの上を歩かせていたら、 優しい思いやりのある子なんか出るわけがないんです。 転んでみたり、堀さんのお家のように、兄弟でケンカしながらも、面倒をみるとか、 『下の子をたたいたら、痛いよ』とか、そういうことを覚えてゆく。 経験があって、感動があって、思い知ることがあって、『思いやり』が出てくるわけでしょう。 経験も感動もしていなくて『思いやりを持て』と言われても無理。 申し訳ないけれど、いまの人たちはフランケンシュタインみたいになってしまって、 心がわからない。映画の中でフランケンシュタインは、水辺に浮かんだ花が綺麗だとわかる。 でも、そこにいた綺麗な女の子も、水辺に浮かべようとして溺れさせてしまう。 それがまったく今と同じ。ストーカーとかも、相手の気持ちがわからないからやる。 一方通行なんですよ。自分の心のごり押しばかり。」 美「それも大きな原因があって。学校の先生方、マスコミ、評論家も 『思いやりを持ちましょう』と言うけれども、ではどうしたらいいのか。 思いやりというのは、想像力でしょう? 『こうすれば、痛いだろう、どんなに辛い思いをするだろう。』 『この人はこういう容姿容貌で、こういう家に育ってこういう風に生活してきた。 どんなに辛かっただろう。』これが思いやり、想像力なの。 それを養うには、詩や本、俳句を読むことよ。 そうすれば、例えば『空』と言っただけで、曇り空、晴れた空、プルシャンブルー、 セルリアンブルー、いろんなブルーのある空か、それを想像するわけでしょう? 詩や本や俳句を読まなくなって、本屋さんにも詩集を置かなくなった。 だから、まず学校でも親達も、詩を読んだり、俳句を詠んだり、和歌を作ったり。 その練習をさせること。そこから始まるんですよ。 そうすると、想像力がどんどん養われてゆくんですよ。」 江「素晴らしい映画や、お芝居もそうですよね。ドンパチするものではなくて。 素晴らしい生き様というものを見ることによって、想像力がたくさん出てくる。 今の人は想像力がないから、すぐに『死のう』とか『殺しちゃえ』とか。まったく想像力がない。 もうひとつ誤解して欲しくないのは、さきほどの輪廻もそうですけれど、 こういう番組を観ると、何でも『神頼み』に入る人がいるんですよね。 『守護霊さま、守護霊さま、守護霊さま』そうやって、神頼みだけで努力しない人には、 何のメッセージも来ない。私たちの自発的な努力があって、そこにアドバイスをくれる。 美輪さんがおっしゃったように、自分の想像力を膨らませる努力をしていて、 そこへシンクロニシティ(偶然の一致)、メッセージが起きるんですよ。 ある本の中に答えが出ていたとか、お芝居を観たときに『まさにこの生き様だ』と感じたり、 努力して、準備ができていると、与えられたヒント、メッセージを ちゃんと受け止めることができるんです。 いまの人は何の努力もしないで、ボキャブラリーは『ウザい、キモい、ダサい』だけでしょう? そうなるとメッセージを与えたくても、届きません。 何の努力もしない、でも神頼みは好き。『守護霊さま、守護霊さま、守護霊さま』・・・。」 美「欲ね。」 江「欲です。守護霊さまだって、そんなに言われてもうるさいですよ。 守護霊さまの立場への想像力もないですよね。何の努力もしないで、 子供がだだをこねてるのと一緒で、大人がそれをやられても困る。 もう、根本から実践をして、みな大人にならなくてはいけないと思うんです。」 ☆ オーラの言葉3 思いやりは想像力 過干渉、過保護は止めて、 経験と感動を与える子育てが思いやりのある子どもを作る。 美「世の中全体が、不真面目になり過ぎている。もう少し真面目になりなさい。 真面目は『ダサい』とか『重い』とか、まるで悪党みたいに言うじゃない? 不真面目の方がよっぽど悪党で悪いのよ。いまは不真面目が正義になっている。 『お前の方が間違っているんだよ』 TV局もマスコミもふざけて、エロいだとか、ちょい悪だとか。 ちょい悪でも極悪でも、悪いものは悪い!そうでしょう? それを何故、礼賛して、媚びへつらって、持ち上げておだて上げるの? エロいというのは、はしたないことですよ。公衆で売り物にするんじゃない!」 堀「それが恥ということですね。」 美「恥ですよ。恥ずかしいことなのよ。それが格好いいなんて。格好悪いのよ。 カッコいいと言っている方がおかしい、それでお金儲けしているわけでしょう? お金が入るなら恥も外聞もないのよ、その連中は。企業が全部悪いの。 こういう世の中にしたのは、全部企業のせいですよ、マスコミも含めて。 もっと真面目になりなさいというの。 英国のイートン校などのきちんとした学校は、きちんとした服装で、 今だってものすごく厳しいですよ。 はしたない格好を子どもたちにさせて、放任している親も悪い、学校も悪い、 ファッション界も全部悪いのよ。みんなが寄ってたかって、不真面目になっている。 もっと真面目になりなさい。だからみんなの責任なんですよ。 不真面目で馬鹿みたいなものを礼賛するのは、やめなさい!」 堀「本当にそう思います。美輪さんと江原さんの書かれた本を読ませていただいても、 結局はそこ。こういう風に生きていったら、自分がちょっとでも楽に思える、 プラス思考になってゆくんだという勇気を与えていただいていたので。 今日も、どうやって自分が子供を育てていけばいいのか、 『この時代によく五人も生むね』ってすごく言われるんですけれども、 そう言われる度に、本当に私は。再婚もしたので五人の子供がいるんですけれども、 やはり五人育ててゆくというのは、並大抵の努力では・・・。」 美「ご立派ですよ。」 堀「本当に大変だったりするんですけれど、やはり何か私に、 五人の子供を育てる意味があって、五人授かったんだろう。 頑張ってゆく上で、お二人の本に励まされてきたんですね。」 美「日本国が滅びないように協力してくださったんだから、 表彰状を差し上げたいくらいですよ。」 江「お子さんを連れてゆくことに専念したくらいですものね、レスキューみたいに必死になって、 大変な危機感を持ちながら子供を抱えて、というところがあるから。 だから忙しくて、賑やかなのが嬉しい、その苦労があるから余計に。うるさくても、 こうやって元気でいられるのは、あのときに必死になって子供を背負って・・・・。」 堀「それしかなかったです。どうやって食べさせていこうとか、 どうやって何事もなく育てていこうとか、その思いばかりで来て。 こういう世の中になってしまうと、育ててゆけるのか また不安になってしまう要素がたくさん転がっているわけじゃないですか。 それを今日、いろいろお聞きして、 『あ、やっぱりそういうことを大事にしてゆけばいいんだ』と・・・。」 江「また結婚するなんて考えてもいないわけですからね。」 堀「嫌だと思っていました。」 江「どうやって一人で、それもきちんと育てていこうかというね。」 堀「そうですね・・・。」 ご長男はとても優しく、堀さんのことをいつも思いやってくれているそう。 江「まるで夫が二人いるみたいですね。」 堀「そうなんです。でもその優しいのが、流されてしまうんじゃないかって、 最近、一番心配しているところなんです。」 江「大丈夫、お母さんがそのままでいれば。こうやって華やかな仕事をしているけれども 『お母さんは働いてくれている』という思いがすごくあって。」 美「自分のために働いているのと、家族のために働いているのとでは、 違ってくるんですよ。」 堀「若いときは自分のために働いている、 でもそれは、私自身はすごく虚しかったんですよね。 いまは子どもたち、自分の分身がいて、働く意味を子どもたちから与えてもらった、 学んでもらったというのは・・・。」 江「人はね、自分のためには生きられないんです。人のために生きれるんです。 求められる、望まれる、これが生きる力なんですね。必要とされるということ。 でも、必要とされていない人なんか、一人もいないんですよ。 美輪さんも『自殺をする人は、根本がエゴイスト』っておっしゃるけれども、 死ぬくらいだったら、いくらでも役に立てるのに、望まれてるのにって。 それに気づかれて、より強くなられてると思います。」 ご長男が心配しているのは、堀さんの苦労をずっと見てきているから。 堀「大病(34歳のとき、重症急性膵炎で生死の境に)は 内臓にダメージがあって一週間もたないと言われて、先生も 『諦めてください』と言うような状態だったんですけれど、入院中に思ったのは 『生きているって思って生きてきたけれど、ああ、生かされているんだな』という気持ち。 そこから人生観が変わって、もう死んでいてもおかしくないのに生きているということは、 生かされた・・・。」 美「その病気はね、そのことを悟るための、必要な課目だったの。 『生かされている』と思ったり、子供さん方の気持ちを変えたり、団結したり、 『お母さんがいないとえらいことになる』と思い知らせたりとか、 いろんなことのお勉強をなさるために、あなたは病気をなさったの。だから必要だったの。」 江「そして今日、どうしてこういった話題のときに、堀さんがいらしたか。 また堀さんの会話が、いま必要なことを引き出していってくれているでしょう? 堀さんは自分のお子さんを育てるだけじゃなく、今後多くの子供さん、 社会という意味での子供さん、お母さん方のためにも、 いろいろな役割を持たれる方ということの現われなんですね。役目を持っている。 そういうご苦労をされると、自分の子供だけでなく、全部のお子さんが可愛いでしょう? 他所の子も心配になるし。」 堀「はい、みんな可愛いですね。」 江「子供がキーワードになっていますね。」 堀さんの前世は、ウィーンの酒蔵に嫁いで苦労された方。 男の子を授かった後、嫁ぎ先からひとりだけ追い出されてしまったため、 子供を見守れるようにと、近くの修道院で尼僧に。 今生でお子さまを三人とも連れて出たのも、このときからの思い。 堀「周りは、女手ひとつで子供を三人も育てるのは大変じゃないかと言われたんですけど、 私はとにかく、連れて帰る、連れて戻ることだけしか考えていませんでしたね。」 美「ご立派でしたね、大正解。」 江「置いてゆくんだったら、死んだ方がまし、と思ったと思います。」 堀「思いましたね。」 江「それはやはり、前世の思いがあるから。」 国「今回は本当に深い回になりましたね。」 堀「私も、いまの世の中で子育てをしてゆくための、 とても大事なものをお聞きすることができたので・・・。」 江「堀さんがそういうことを引き出すお役目なんですよ。今日、ここへ来たのだって・・・。」 国「本当に必然ですから☆」 堀「お決まりなんですね☆」 国「お二人と目が合ったら、これを言っておけばいいんです☆」 読んでいただいてありがとうございました。 来週のゲストは友近さん。艶子姐さんのお話、愉しみです☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 27, 2007 08:54:11 AM
[オーラの泉] カテゴリの最新記事
|