秋の京都へ10~大河な出会い.
壬生寺の後は、3時から新選組記念館の予約があるので、再び坊城通を南下・・・するつもりだったのですが、お向かいの新徳寺さんが目の端に入り、自転車をUターン、内部は非公開なので、御門をおさめさせていただきました。 こちらも新選組にはとても深いご縁の場所。到着したばかりで急遽、江戸に戻ると聞かされて、我々は京に残ると啖呵を切って浪士組を去った近藤派と芹沢派。やっとあの男衆たちがいなくなる☆とほっとしていた八木家の人々はがっかり・・・がドラマの一場面でした。壬生界隈の真ん中を走る坊城通もかなり細い道なので何百人もの浪士さんたちを受け入れなければならなかった地元の方々は相当なストレスだったのでしょうね。さて、坊城通を北向きにして、ふと旧前川邸の前も通ってみようかな、という気になりました。こちらはガイドブックを見ても「非公開」となっているので足を伸ばす予定はなかったのですが、何となく、磁力に引かれるように逆行(北上)、右折すると、何と玄関が開いています。現在は「田野製袋所」となっている旧前川邸。例の土蔵などは非公開ながら、土日は門内と、刀剣などの新選組関連のグッズコーナーに入ることができ、当時の雰囲気を味わえるのです。↑知らなかったので、とてもラッキー。やはり、足を運んでわかることってあるものです。店内は細長く、十数人はお客さんがいらしたでしょうか。ショーケースの、目の届く範囲を少しみて、ああ兼定がある、前川邸の敷地内に入れたことだけで充分に満足、さあ、出発・・・と入り口に立った途端、どしゃぶりの雨です。これはしばらく出られないな・・・と振り返ると土方さんと目が合いました。それまでまったく気づかなかったのですが、NHK大河ドラマの大きなポスターが掲げられていて。「ちょっと待て」と引き止めてくださったよう。ここが土方さんにはかなりご縁の深い場所だったことを思い起こし、改めてゆっくりとショーケースを見てみると三谷幸喜さん、藤原竜也くん、堺雅人さんの色紙も。ドラマの17話目「はじまりの死」のシナリオは、山本耕史さんのサイン入り。日付は2003.11.23だったでしょうか。一番、達筆でいらっしゃいました☆京の一日、新選組関連の施設を廻っても、大河にご出演の方々の資料を見ることがなかったので、とても嬉しく。スタッフさんにお尋ねしてみると「山本さんはよくお見えになります。3,4回はいらっしゃいましたよ」とのこと。「ここが始まり」とばかりに、三谷さんが土方さんに二回に渡って握り締めさせていた角形の五寸釘が、鉄寂びて展示されているのにも気づいて。京にあって、東男のマイナー集団だった新選組の名を一躍轟かせた池田屋事件の、スタートラインとなった前川邸。感情を一切排して、臨まねばならなかった決断は、いまだに非情の権化のように言い伝えられていますけれども自分の身のうちに鉄槌を振り下ろすような覚悟でいらしたのではないかと思います。挑んで肉を切られても、見事に骨を断った方。当の土方さんが演じきられた役柄に身を添わせるために真摯に訪問を重ねられたのでは、などと。十字架に架ける側と架けられる側の攻防、悪名を一身に受けた人となりと化す覚悟の真剣勝負。京の最後に観賞予定の舞台・「ジーザス・クライスト・スーパースター」にも、やはり何か繋がるものを感じて。答えのひとつは、舞台パンフレットを開けた瞬間にいただくことになるのです。 「山本耕史くんの舞台&映画&ドラマ」「e京都・新撰組」 「e京都・源氏物語」「源氏物語で恋愛セミナー」「秋の京都へ2006」「欧州鉄道の旅」「春の神戸へ」楽天トラベル