四季の花めぐり

いつも休みの日になると、一人で撮影に出掛けて行くため、どうも家族から白い目で
見られているようで、後ろめたい気分がするので、たまには親孝行をと思い、
両親を誘って紅葉狩りに筑波山に行きました。



(女体山山頂から男体山方向を撮影した写真)

事前に紅葉情報のサイトで筑波山の紅葉の状態を調べると、見頃ということだったので、
期待して行ってみると、いったい紅葉はどこ？どこに行ったの？ここはどこ？わたしは誰？
といった感じで、がっかりさせられる状況でした。

もうすっかり紅葉は終わっていました。と言うか、紅葉なんてしていたのか、
という感じですっかり木から葉は落ち、落ちている葉もただの枯葉でしかありませんでした。

今年は天候もおかしいし、紅葉もあまり良くなかったんだ、と自分を慰め、
気分を切り替えることにしました。



(女体山山頂から少し下ったところにある「ガマ石」)

筑波山と言えば、奇石めぐりでも有名です。
上の写真は、「ガマ石」で四六のガマ、ガマの油売りの口上でよく知られていますね。
この「ガマ石」があったので、筑波山はガマの油が名物になったのか、ガマの油が
あったので、この石が「ガマ石」と名付けられたのかは、ちょっと私には分かりません。

上りはロープウェイで上がったのですが、下りは妙に父が張り切っていて、
歩いて下りると言い出しました。
私は初めからそんな気はなかったのですが、こうなったらシブシブ従うしかありません。
母も急な下りの登山道で、怖がりながら、文句を言いながら歩いていました。

女体山からつつじヶ丘へのルートは、奇岩が豊富です。
「大仏」、「北斗岩」、「出船入船」、「胎内めぐり」などといろいろありますが、
中でもこの「弁慶の七戻り」が一番おもしろいでしょう。



二つの岩の壁の上に巨石が微妙なバランスで乗っています。
通り抜けるときに落ちてきそうで、自分に仕掛けられた罠じゃないかと、弁慶は
七回行ったり戻ったりしながら、通るか通らないか悩んだため、この名前が付いたそうです。
でも本当に下をくぐり抜けるときは、弁慶の気持ちが分からないでもないです。



やっと紅葉らしい枝を見つけたので、撮ってみました。
このぐらいの紅葉でも探すのは困難でした、本当に。



登山道も終わり頃になって、すすきの野原に出ました。
何だか晩秋って感じがしました。


目的の紅葉がほとんど見れなかったのは残念ですが、日頃暇そうにして家で
ゴロゴロばかりしている両親が、少しは運動ができ、喜んでくれたので、連れてきて
よかったと思いました。
これでしばらくは、また一人で出掛けてもそんなに後ろめたい気分にならないで
済むかもしれません。