夏の鮎尽くしに続いて「岸由」さんで今宵は「秋の味覚」を堪能しました。
小滝橋の交差点から歩いて5.6分のところにあるこちらは、
近くに勤務する友人が仲良くしていることから私も伺うようになりましたが、
上質なお料理を驚異のCPで提供して下さる小さな日本料理店。
地味ぃ~な場所でマスコミに載ることもなくひっそりと営業されていたのですが、とうとうBRUTUS「グルマン温故知新」にこの度採り上げられてしまいました。
嬉しいような...寂しいような...
「秋の味覚」といえば「松茸尽くし」と短絡的な私のリクエストから
10月初旬「なぜか西の松茸が東京に入ってきていません。
今は長野の松茸を入れていますが今後分からないから早めにどうぞ」と
アドバイスいただき、今夜の訪問となりました。
が、今週初めのことでした。
「大変です!北の松茸も東京に入らず関西に流れて高騰しています。
お出しできるような価格で入手できません!」
え~!!どういうこと~岸由さんの名誉のために言いますと
高値なら入手できるのでしょう、
プァな我々にリーズナブルに提供できないということなんでしょう。
ガッカリ...
でもこれってどういうことでしょう?
日本中の松茸が関西に集まっている....
この時期は「あの国」からすべての物の輸入禁止の措置が
執られた時期と重なるのですよ!!!
そうです!核実験を行って世界中を混乱させている「あの国」です。
そして「あの国」は多くの松茸を日本に輸出しているはず!
かなり大胆に考えると「あの国」からの松茸は関西産(ええ~い言っちゃえ!)「丹波産」として
日本全国に流通していたのではないでしょうか!!
だから、輸入禁止で品不足になり日本中の松茸が大きな力により
丹波に集合(かき集め)しているのでは!
松茸が食べられなくなった卑屈な女の歪んだ論理だと賢明な皆さんは
お思いでしょうが、松茸への執念がそう思わざるを得ないんです~
(余談ですが、実家のある愛知県の知多の海で獲れるふぐは下関へ送られ
「下関産」として高値で全国へ流通しているのは地元では有名な話)
今夜松茸を召し上がっているあなた!その松茸何処の物ですか!?
さぁ、恨みごとはこの辺にして、「松茸抜きの秋の味覚」いってみよう!
「銀杏、むかご、栗煎餅、甘エビ」
もちろん、お酒はお任せで日本酒ですよ!
「国産じゃないけど松茸です」とご主人みずから運んでくださいました。
安い分たくさん入っていて香りもバッチリです。
蝦も餡でくるんであって触感もいいですよ~
「カワハギのお造り」
肝醤油(肝を溶かして)でいただけるのは今の時期だけだそうです。
これは友人のリクエスト、秋の物なんですね~
肝醤油だと甘みがまったりと増して本当に美味しい!
「焼ウニ、いくらの麹漬け、平貝の昆布締め」
これは熱燗でいただきました。こういう物は日本酒以外ではもったいない!
いくらの麹漬けは初めていただきました。
麹の甘みでいくらのねっとりとした旨みが増しますね。
「カマスの塩焼き」こちらも友人のリクエスト
カマスって身の少ないお魚というイメージが強いので、
こんなにしっかりとした味で脂ものってボリューミィな物にはビックリです。
「海老芋の蒸し物」お塩だけでいただきますが、
ホクホクで甘みもあって滋味深い味です。
この汁物、何というキノコか忘れてしまいました。
優しい森の味がしますよ~
「フカヒレあんかけのおこげ」
なんと、楽しい〆のお料理でしょう!しっかりとした旨みたっぷりの
あんかけがフカヒレに負けない存在感。
舐めるようにいただきました。
デザートはグレープフルーツの寒天に洋なしのシロップ煮...だったかしら?
酔いがまわってきましたね~
松茸なくても秋の味覚堪能できましたよ!!
色々ありますね、日本には。
改めて四季のある日本はいいな、美味しいなと再確認しました!
今夜もごちそうさまでした。
(ところで松茸の私の説はどうでしょう!?会社で学校で家庭でネタにして~)
岸由 中野区東中野5-25-6マートルコート東中野グラン
03-3360-5736