012445 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ものぐるひ慣閑記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Archives

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2007年10月20日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

NY市場原油価格が$90を超えた。数年前まで$20台だった。
今年の冬は寒い。危険な予感。北海道では灯油泥棒が横行しているというニュースがあった。
ドル安、円高、株・債券の低落、金などの商品相場高騰。一老生が気になる状況では大衆の動向が危機の雪崩を招くかもしれない。
アメリカのサブプライム・ローン(下層大衆向け高利貸し)バブル、中国の株式バブルなど大衆の動向は社会を制御不能な事態に導くカタストロフィを起こす。それを避けられるか?軟着陸は可能か?
そう願いたい。
軟着陸するとはどういうことか。私たち大衆の生活レベルをバブル以前より低い状況に静定させることだ。
理由は明確だ。不良債権となった巨額のサブプライム・ローンの穴埋めを大衆が税で負担しなければならない。償還の目処の無いアメリカ国債を買わなければならない。アメリカ大衆の消費に支えられた景気の崩壊を防がなければドル経済の崩壊、即日本経済の崩壊に繋がる。郵政民営化は小泉時代のアメリカ年次対日要請だった。民営化で縛りの無くなった郵政の巨額資金(大衆の金)はアメリカの不良債権の穴埋めに投入される(投資?献金か!)。
石油の高騰、バイオ燃料シフトによる食料の高騰で大衆の生活は確実に低下しつつある。
大衆には諦めて我慢してもらうこと、それが静定だ。大衆がいきり立って暴動、革命、排外運動ひいては戦争など起こせば世界は破滅的混乱に陥る。だから大衆はひたすら忍耐あるのみ。
このあたりの状況は、前回触れた「総下流時代-なぜワーキング・プアが増えるのか?」藤井厳喜著(光文社、2007)で俯瞰されている。
この本の言うことは間違いないと思うが、俯瞰する視点が、勝者・強者少なくとも先進国中流以上の生活者のものあり、実際に下流になっている、あるいは下流の淵にいる大衆を見下している。膨大な下層民を抱える中国やイスラム諸国を災厄の源と見るような人種民族文化差別的思考は私にとって肌触りが悪い。
今、総下流時代について下流の内側から状況を捉えたレポートを読んでいる。

下記の三冊がそれである。私たち大衆が総下流に陥る状況が生々しくレポされている。

NHKスペシャル『ワーキングプア』は最近TVで放送うされたから見た方もいらっしゃるでしょう。その番組ドキュメントです。

所感は次回に記す。


ニッケル・アンド・ダイムド 
 バーバラ・エーレンライク/著
 東京: 東洋経済新報社
 2006年08月
原タイトル:Nickel and dimed
内容紹介:日本にも迫りくる「ワーキング・プア」という悲劇。必死に働いても貧困から這い上がれない、アメリカ低賃金労働者たちの実態を描く。ミリオンセラーを記録した衝撃の潜入ルポ。
著者紹介:〈バーバラ・エーレンライク〉1941年モンタナ州生まれ。アメリカ屈指のコラムニスト。『プログレッシブ』誌等で活躍。全米雑誌賞、フォード基金賞を受賞。著書に「われらの生涯の最悪の年」など。

ワーキング・プア 
 デイブィッド・K.シプラー/〔著〕
 東京: 岩波書店
 2007年01月
原タイトル:The working poor
内容紹介:働いても働いても生活できず、つましく暮らしているのに貧困の悪循環に陥っていく...。アメリカのワーキング・プアの実態を詳細にレポートし、新自由主義経済の片隅で何が進行しているのか、その実像に迫る。
著者紹介:〈デイヴィッド・K.シプラー〉『ニューヨーク・タイムズ』紙の記者を経て、大学、シンクタンクなどを始め、全米各地で講演も行っている。「ロシア」でピューリッツァー賞を受賞。ほかの著書に「アラブ人とユダヤ人」など。

ワーキングプア 
 NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班/編
 〔東京〕: ポプラ社
 2007年06月
欧文タイトル:Working Poor:The Sickness Undermining Japan
内容紹介:マンガ喫茶を住処とする若者、衰退する地方都市、死ぬまで働かざるをえない老人、貧しさを受け継ぐ子どもたち...。明日は我が身の"ワーキングプア"とは? 今の日本の現状を伝えるドキュメント。
 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年10月20日 12時06分31秒


Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

斑覚斎

斑覚斎

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Headline News


© Rakuten Group, Inc.