5月のフィールドワークは
Mokoia島での
Saddlebackの個体数調査と血液サンプリングを含む健康チェック。
1992年にTiritiri Matangi島から本島のRotorua湖にあるMokoia島へ約40羽のSaddlebackをリロケーションして始まった保護プログラム。以来毎年Mark&Recapturによる個体数チェックで生存率、繁殖率を調査している。Mokoia島Saddleback保護プログラムは現在までのデータを見ると成功例といえる。保護区以外では見ることができないSaddlebackだが、この島では10メートル歩くとSaddlebackにぶつかるというくらいまでに個体数は増加している。
メンバーはオークランド動物園のマネージャー、オークランド大学の研究者、オタゴ大学の研究者、マセイ大学の研究者、NZの動物写真家、など総勢7名。大御所ばかりのメンバーにまじって仕事を教わるのはかなりストレスフルだが、このキャンプでもまた貴重な経験ができた。まずMokoia島へ上陸できることが名誉である。Mokoia島はマオリ族の管理している無人島。上陸には許可が必要。研究者とマオリ族のレクリエーションや教育関係のキャンプメンバー以外が島に滞在することはめったにない。
キャンプ道具、食料、水、ガス、調査に必要な道具などを船に積み込みRotorua湖のLake Frontから湖のほぼ真ん中にあるMokoia島へ出発。
島の所有者、マオリ族の船長Joneのボートで約20分で到着。
約135ヘクタールの小さい島。ボートが到着する東側の沿岸は草地になっている。もともとマオリ族が住んでいたころは一面イモ畑や果樹園が広がっていたそうだ。1960年から島の自然環境を復興させるプログラムがたちあがって以来、島での居住が禁止、以来、ブラックベリーなどの外来種で荒れ放題になっていたのを、ここ7、8年でJoneたち数人で外来種の茂みを除去し、研究の拠点となるキャンプを置く草地を維持している。JoneたちとDOCや大学の研究者が一丸となって、古来のNZ固有の動植物の生息環境を蘇らせる
Mokoia Island Restoration Programme。環境が整うにつれ、Robin、Saddleback、Stichbird、Kiwi、Weka、Morporkなど、数々のNZの絶滅危惧動物をリロケートし、古来のMokoia島の再生に近づけてきている。現在島で確認できる鳥類はリロケートされたこれら6種に、Fantail、Gray warbler、Tui、Blackbird。そしてちょうど私たちのフィールドワークの最後の日に、この島へ新入りの種がリリースされた。現在たとえ保護区でもっとも見るのが難しいKokako。Tiritiri Matangi島でもKapiti島でも結局お目にかかれなかった。そんなKokakoの歴史的なリリースに立ち会えたのはとても幸運だった。これについてはField Trip:Mokoia Island in Rotorua Lakeシリーズの最後で紹介する。。
Rotoruaといえば地熱地帯、温泉で有名だが、もちろん島にも露天風呂がある。かつてマオリ族が住んでいたときに作られたHotpoolは硫黄温泉。宿泊施設やシャワーなどないこの島では、1日の疲れを流し、テントでの寒い夜を過ごすのになくてはならない露天風呂。
テントをセッティング中の研究者たち。滞在中ひどい雨がふらないことを祈る。
to be continued...
参考サイト:
Mokoia Island Restoration Programme
Last updated
2007.06.21 09:43:30