Saddlebackがメインの今回のFieldworkに、うれしいおまけがついてきた。島での最後の日に、この島へ新たな種がDOCによりリリースされた。
ブルーグレーのボディにブルーのWattleが美しいNorth Island Kokako(Callaeas cinerea wilsoni)。ちなみにSouth Island Kokako(Callaeas cinerea cinerea)は絶滅したと考えられている。Saddlebackと同様、Wattelをもつ古いタイプの鳥で、Saddlebackと同じFamily Callaeidaeに属する。長距離のフライトにむかない比較的小さな羽をもつことが、生息地破壊が進んだ際、長距離移動により逃れることができず絶滅危惧におちいったと考えられる。Kokakoとその保護については
こちら。
DOCにより運び込まれたKokakoは7羽すべて雄。というのも、これら7羽はみなTiritiriMatangi島からTranslocateされた個体。Tiritiriでは遺伝子のバラエテイが少ないSource個体から繁殖してきたため、奇形の個体が生まれだしたという話。そのためこれ以上Tiritiri生まれの雄雌間での繁殖は避けたいということで、北島全土にある各保護区へのTranslocationがはじまった。個体数が減少した種の繁殖には、いくら個体数を増やしても、こうして遺伝子レベルでの問題がでてくる。一度個体数が極端に減少した種を復興させることの難しさだ。
島に立てられたDOCの小屋に運び込まれたKokako。
リリース前に腹ごなし。
こちらはDOCのOfficersと一緒に島へやってきたRatdog。鼠を発見するようトレーニングされたWorking Dog(空港でのWorking Dogのようなもの)。以前Kiwiを発見するのに一緒に仕事をしてくれたKiwi Dogがいたが、NZではこうしたそれぞれの専門のWorking Dogがトレーニング、テストを経て働いている。
Rat Dogが来た理由はいうまでもなく、島で鼠の存在が確認されたためだ。鼠は以前完全に島から排除されたはずだったが、いつのまにか、おそらくこうして島にやってくるボートに紛れ込み再びPoulationを築いたようだ。Populationが大きくなる前に根絶させなければ、ということで、早速DOCは鼠の分布調査にやってきたというわけだ。
もちろん鼠が直接貴重な鳥類を捕食するわけではない。鼠は植物の種や若芽、実を食い尽くし、植物の成長を妨げる。植物が十分に育たなければ、それに依存している鳥、あるいは植物に集まる虫に依存している鳥の食べものがなくなり、最終的に鳥の生存に影響する、というわけで、天敵のいない鼠にとってパラダイスのこの島では、ほうっておけばあっという間に個体数が爆発する鼠退治がすぐに始まる。
DOCのメンバーと入れ替わりに私たちは島を後にした。最終日になり天気がくずれたが、調査中ずっと天気にめぐまれ幸運だった。
Rotoruaの湖岸に戻り、荷物(+ゴミ)を船から降ろしひと段落。メンバーとのお別れ。それぞれ、「さて、ようやくシャワーが浴びれる。ベッドで眠れる」と文明社会へと帰っていく。
Last updated
2007.07.20 10:07:12