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特にこの番組のインタビュアーであるジェームス・リプトンさんの大ファンです。的を得た質問・素晴らしい聞く姿勢一度皆さんもスターではなく このインタビュアーに注目して番組を見てみては?? 下記は里和 親司(リワ シンジ)さんといってWeb上でアメリカの新聞記事や日本国内の社会問題などを題材としたコラムを発表されている方の記事です。他の記事もすごく鋭い視点で書かれておりすごくおもしろいです。 参照HPhttp://www1.odn.ne.jp/~ccs83400/index.htm 私の好きなテレビ番組に『アクターズ・スタジオ・インタビュー』 (原題:Inside the Actors Studio)というのがあります。これは、 NHK(主にBS)で不定期に放送されているトーク・ショーで、毎回 アメリカで活躍中の俳優や映画監督がゲストとして招かれ、 ニューヨークの演劇学校Actors Studio Drama School of New York’s New School Universityの学生(といっても30代、40代 らしき人々も相当多い)が客席から見つめる中、その学校の学長であり、 俳優・脚本家・プロデューサーでこの番組の統括責任者でもある ジェームズ・リプトンからの様々な質問に答えていく様子を収録した番組です。 デトロイト出身のアメリカ人だというのに、何かイギリス紳士を思わせるような 落ち着きと風格のあるこのリプトンという人は、ゲストの今日までの歩みを 2週間かけて綿密に調べ上げ、その人の出演した、あるいは監督した作品を 一つ残らずすべて改めて見直してから番組に臨むため、どのゲストもたいてい インタビューが始まってすぐ、自分の幼年期や学生時代のことをリプトンが 知り尽くしていることに驚いたり、半ば呆れたように感心したりします。 下準備を他人任せにせず自らが徹底して行い、自分なりの意見や批評も 加えつつ、それでいて出過ぎることのない節度をわきまえたインタビューをする このリプトンという人のプロ意識と類稀なる技量に、まず私は脱帽させられます。 演劇学校のカリキュラムの一つとして行われているインタビューであるため、 客席には招かれたゲストや学校の関係者を除くと、俳優や監督、 脚本家を目指す学生ばかりであることもこの番組のユニークな点です。 スターの姿を生で見られるだけで興奮するミーハー的な客ではなく、 自分たちも今目の前にいる人物のようになりたくて、吸収できることは 漏らさず吸収したいという意気込みに溢れた集団が、食い入るような 真剣な眼差しをゲストに対して向けているところが度々映し出されます。 表現のプロだけあって、個性的なのはもちろん、ユーモアのセンスが抜群の ゲストが多く、終始寛いだ和やかな雰囲気の中で番組は進行していくのですが、 単なる娯楽番組ではなく教養番組的な色合いがより濃く感じられるのは、 ステージ上でウィットに富んだ会話を繰り広げるゲストとリプトンの 研ぎ澄まされた感性のせいだけではなく、その2人を畏敬の念を持って 見つめる決して若いとは言えない学生たちのキラキラとした目の輝きと、 そこから発せられる一種独特の緊張感のせいだと私は思います。 ステージ上の2人にとって学生たちはその道の後輩であり、 過去の自分の姿とも重なるためか、彼らに対する2人の態度は かわいい教え子に対するときの教師の態度のようです。 リプトンは番組の最後(ここがクライマックス)、質問する役を 学生に委ねます。すると次々と希望者が挙手をし、演技に対する アプローチの仕方や私生活とのバランスの取り方、 女優であればヌード・シーンに対する考え方・心構えなど、 自分自身が日頃から悩んだり疑問に思ったりしている事柄を ストレートに成功者であるゲストにぶつけていきます。 それに対しゲストの方も、かつては目の前にいる学生たちと 同じような苦労をし、しかもそれを乗り越えてきた先輩として、 心のこもった助言を彼らに贈るのです。ゲストはもちろん、 虚構を真実らしく見せることにかけては第一人者なわけですが、 この番組での彼らの態度は決して「演技」などではないと感じるのです。 学生たちの「熱い想い」がゲストの「本気」を引き出しているという風に 私の目には映ります。あざとさなど微塵も感じられません。 |