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Macが使えない?-7/20ニュースレター

FREE FREEHAND NEWSLETTER | JULY 20, 2011

★Free FreeHandとAdobe社に対する集団訴訟の最新状況

 2011年5月3日、Free FreeHandは独占禁止法違反を訴え、同日Adobe社を相手取り、民事訴訟を申し立てました。
 手短に言うと、この訴訟はAdobe社がベクターデータをあつかうプロ仕様のイラストレーションソフト市場における支配的な立場を悪用し、州および連邦の独占禁止法に違反していることを主張するものです。
 それ以降Macworldやロイターなど、主要なニュースメディアがこの訴訟について報じ、まもなくオンライン上のフォーラムやブログでは活発な議論がおこなわれるようになりました。
 Free FreeHandのウェブサイト上に、そうしたサイトについてリンクしたリストを載せてあります。

http://freefreehand.wordpress.com/2011/05/17/published-articles-about-the-freehand-lawsuit/

 今や6000人を超えるFree FreeHandの登録メンバーですが、とくにこの集団訴訟以来、Free FreeHandの存在を記事やブログや口コミで知ったFreeHandユーザーの新規登録が週を追うごとに増え続けています。
 われわれは20年の長きにわたるキャリアと経験をFreeHandに捧げてきた、世界中のデザイナーたちやグラフィック・スタジオ、作家や専門家、プログラマーたちから、激励の手紙やメールを受け取っています。

 先ごろAdobe社の弁護士はわれわれの集団訴訟が法的根拠を持たないとして、裁判所にわれわれの訴えを退けるように申し立てました。
 われわれの弁護士は、この動きはこのような訴訟においては通例の手続きだと言っています。
 Adobe側の申し立てについては、以下のリンクからダウンロードできます。

http://www.freefreehand.org/images/Adobes-Motion-to-Dismiss.pdf

 われわれは多くの理由からこうした法的手続きには長い時間がかかりがちだということをみなさまに知っておいていいただきたいと思います。
 われわれはみなさまが辛抱強くFreeHandの存続にむけてエネルギーを傾注しつづけてくださることを願っています。
 われわれは何か新しい前進があり次第、みなさまにお知らせいたします。


★OS X 10.7 LionではFreeHandが動かない

ここ数時間のあいだ、AppleのOS X "Lion"を動かしています。
 このLionがはたしてPPCアプリをサポートするのかどうか噂が気違いじみたように飛び交っていました。
 多くのみなさまがご存知のように、FreeHandにとってPPCアプリがサポートされるかどうかは重大な問題です。なぜならば、FreeHandはもともとインテルプロセッサに対応するようにアップデートされていないからです。
 徐々にインテルへと移行しつつあるこの数年の間、Apple社がとってきた解決の方法は、 PPCコードを翻訳し、インテルのプロセッサ上で走らせるRosettaという、見えないアプリケーションを提供することでした。
 Rosettaは10.4以来OS Xに内蔵されていましたが、10.6のSnow Leopardではオプションの扱いになっていました。
 ユーザーが最初にPPCアプリケーションをスタートさせようとすると、Rosettaをダウンロードし、インストールしたいかどうか確認されることになっていたのです。
 一度インストールしてしまえば、Rosettaは裏で必要なときにいつでもその機能をはたしてくれました。
 
 Apple社のウェブサイト上の製品サポート室を通じて多くの苦情が寄せられたにもかかわらず、Lionを使ったユーザーからの最初の報告では、Rosettaは事実上なくなってしまったとのことです。
 くわしくは以下を参照してください。
https://discussions.apple.com/thread/3189425?tstart=300

何ヶ月かにわたって、すでにわれわれメンバーの多くは、この事態に対していかに対応すればいいか話し合ってきました。

・Apple社に対して苦情を申し立ててみては?
 われわれは常々アップル社のウェブサイト上の製品サポート室を通して意見することを推奨してきました。
 少なくともPPCアプリにいまだ頼らざるえない人間がいるということをApple社に知らしめるでしょう。
 しかし、彼らがわれわれの要望に耳を傾ける可能性は残念ながら少ないと言わざるえません。
 なぜならば何年もの間、非常に多くのAppleの顧客が光沢のあるスクリーンに対して苦情を述べていたのにもかかわらず、Appleはそれを無視し続けてきているからです。

・どこからかインストーラーを手に入れてRosettaをインストールすることはできないだろうか?
 おそらく多くの人がこの問いをまず心にうかべたことでしょう。
 けれどもわれわれが知る限りそれを試みたベータテスターたちからの報告は皆無であり、それどころか「ベータ版にはRosettaが内蔵されていない、あるいはサポートされていない」という噂だけが聞こえてきます。
 (注:ベータテストとは開発中のソフトウェアやネットサービスの発売(あるいは正式公開)直前の版をユーザに提供し、実際に使用してもらって性能や機能、使い勝手などを評価してもらうテスト。その際使用される製品をベータ版というそうです)

・LionにおいてPPCコードをサポートする第三のアプリがあらわれないだろうか?
 これはありえることであり、その出現を待つだけの価値はあります。
 SheepshaverやParallelsなどがその開発に乗り出す可能性にも期待したいところです。
 
・FreeHandを走らせるためにエミュレータを使ってはどうか?
 もしどうしてもLionを使う必要があり、なおかつ同じパソコンでFreeHandを使いたいのであれば、これはひとつの解決方法と言えるかもしれません。
  たとえば、Sheepshaverを使えばFreeHandのクラシックバージョンを走らせることができるし、ParallelsではWindowsバージョンが使うことができるし、あるいはVirtualBoxを使うという手もあります。
 しかし、デザイナーというものはしばしばデザインのデータをPhotoshopや他のアプリケーションにコピーペーストして使わなくてはならないことがしばしばあるものであり、2つの異なるシステムのあいだではそれはとうていうまく機能しそうもありません。
 加えてエミュレータはコンピュータのかなりのリソースを食ってしまいます。
 (注:エミュレータとはあるシステム上で他のOSやCPUの機能を再現し、そのOS(CPU)向けのアプリケーションソフトを動作させるソフトウェアのことだそうです)
 
・Apple社にRosettaのライセンスと改訂を求めてはどうか?
 少なくともあるソフトウェアのディベロッパーが、広く使われているものの古くなってしまったファイナンシャルアプリケーションを機能させるため、Rosettaを取得したいばかりにApple社と密接に仕事をしていたという噂を耳にしたことがあります。

・このまま10.6にとどまっておくべきだろうか?
 われわれが(少なくともわれわれ自身にとって)おすすめできるやり方がまさにそれです。
 われわれはFreeHandがインテルでは使えない以上、FreeHandを動かすことのできるMacを常に身近に持っていなくてはならなくなるでしょう。
 Apple社にしろAdobe社にしろ、この点においてこそ、われわれがより機能がすぐれたあたらしいバージョンをあてにできない理由があるのです。
  iPodやiPhones、iPadの成功によって、Apple社はソリューションの主流へとますます突き進み、プロフェッショナルな創造者からはほど遠くなろうとしています。
 事実、われわれがコンピュータをひんぱんにアップグレードし、あたらしいシステムを取り入れるのは、ただわれわれが最新のソフトウェアが必要だと思うからであり、それが本質的に何の必要も満たさないのであれば、必然的にリリースに対する反応がどんどん鈍くなっていくだけのことです。
 このゲームは当然のごとくコンピュータテクノロジーの黎明期から倦むことなく続けられてきましたが、それでも2000年頃くらいまでは、新しくリリースされたもののはわれわれにとって本当に重要なあたらしい特質をもたらしてくれていました。
 しかるに、なぜこのお金のかかるアップグレードのはてしないスパイラルにまだ参加し続けなくてはならないのでしょう?
 FreeHand、FreeHandそしてLionに関するさらなる議論については、われわれのフォーラムにおいでください。
 http://freefreehand.org/forum/viewtopic.php?f=5&t=261

★おすすめのリンク

 Free FreeHandもAdobe社もユーザー同士が意見を交換し、解決法を話し合い、相互の交流を図るための場としてフォーラムを提供しています。
 ここにみなさまにFreeHandユーザー同士が結びつき、意見をシェアするためにぜひアクセスしてほしいリンクをご紹介しておきます。

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そして、さまざまな記事や意見やインタビューが満載の、われわれFree FreeHandのブログもどうかお忘れなく。
 2009年12月の創立以来定期的にFreeHandに関する情報をアップしています。
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 ぜひごらんください!


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