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カテゴリ:それゆけ!FreeHanders!
おはようございます、momoです。
今日はちょっとマニアックな、 しかも個人的憤懣(怨恨?)をはらんだ(長い)話になります。 ごめんなさい。 私の仕事はひらたく言うと図面描きです。 と言っても デザイナーという感じでは全然なく、 かと言って 設計図を引いているわけでもなく、 ちょっと特殊な分野になるのですが、 テクニカル・イラストレーターというのが近いかもしれません。 図面を描くにあたって、 ずっとMacromedia社のFreeHandというソフトを使ってきました。 けれど。 競合製品であるIllustratorを持つAdobe社に買収されてしまったことにより、 開発は2003年のMXa(バージョン11.01)を最後に開発がストップされました。 ずっとこのソフトを使っていきたかったけれど。 OSの対応を考えると、 乗り換えも視野に入れなくてはならず、 職場では一部試験的にIllustratorを取り入れました。 競合製品とはいえ、 FreeHandに比べ、 圧倒的なシェアを誇っていた、Adobe社のIllustrator。 操作に慣れさえすれば、きっとスムーズに移行できるだろう…と思っていたのですが、 それは大きな間違いでした(´-ω-`) Illustratorを使ってみての、率直な感想。 「…これって、ほんとに天下のIllustratorなの?」 あまりの操作性のわるさに呆然。愕然。 そして、当惑。 でも。 きっとこれも。 基礎を押さえていないから、こんなふうに感じるんだろう。 そう考えて、習得に努めてはみたけれど。 当惑ははっきり憤りに変わっただけでした(´-ω-`) 手になじんだ道具のように。 私の手と、描くことのあいだを限りなく近づけてくれていたFreeHand。 直感的な操作が可能だったFreeHandに対して、 Illustratorは、ひたすら細かく定義され細分化された操作を「学ぶ」ことが前提とされ、 ソフトが描き手に寄り添うのではなく、 「まずソフトありき」で、描き手がソフトの機能にあわせて描き方を限定される感じです。 同じ図面を描いたとしても。 ものによっては、FreeHandで描く何倍もの時間がかかります。 これは「慣れ」の問題ではなく、 そもそものソフトのコンセプトや構造の違いからきていると思います。 プロだからこそ、そういった複雑・煩瑣な操作を覚え、 使いこなすべき、という意見もあるようです。 でも、私はプロだからこそ、 評価されるべきはどのような複雑な過程をへて図面が描かれたか、ということではなく、 描かれた図面そのものであるべきだと思っています。 同じ図面を描くのに、 高いソフトを購入し、 PCのスペックをあげ、 わざわざ時間をたくさんかけて描かなくてはならない必要性は見いだせません。 IllustratorはFreeHandにはないさまざまな機能、効果もあるすばらしいソフトです。 でも、 私の仕事の分野にはその膨大な機能や効果のほとんどは必要ではありません。 少なくとも操作性のよさという点で、 残念ながら現在のIllustratorには十全にFreeHandの機能が取り入れられていません。 FreeHandとIllustratorの操作の具体的な違いについては、 こちらのaspect様のサイトにくわしく取り上げられています。 さいわいWindowsの場合、XP、Vistaのみならず、7でも ほとんど大きな支障なくFreeHandが使えることが根強いユーザーによって報告されています。 結局今後の方針としては、 とにかく使える限り、最大限に長く、FreeHandを使い続けていこう!ということになりました。 私が何よりも、いちばん、憤りを覚えるのは。 Adobe社にFreeHandを葬り去ってしまおうというあきらかな意図がみえることです。 前述のサイトさんによれば、 ネット経由のアクティベーションの際に ユーザーの承認を得ずに 勝手にFreeHandが使用できないように封鎖されてしまうということさえ報告されています。 競合する製品をもつ会社を買収し、 その製品の長所を十全に取り入れることなく (あるいは取り入れることができないからといって)、 目の上のタンコブとばかりに闇に葬り去ってしまう。 それは、ものをつくる者として、プライドのある行為と言えるでしょうか? こうしたAdobe社の姿勢に異議を唱えて、 FreeHandの復活を促すコミュニティが去年たちあげられたようです。 それがこちらになります。 Free FreeHand organization あまり得意とは言えない英語のサイトなので、 私はひととおり読みこなすだけで一苦労でしたが(;^ω^)タリタリ~ 趣旨にはまったく賛成なので遅まきながらメンバー登録しました。 もし、同業の方、 関心を持たれた方がいらっしゃいましたら、 ぜひ一度ごらんになってみてください。 Corporations that buy and bury the products of others, just because they are unable to produce a better product, do harm to our society. Not only do they act unethically, they also obstruct progress in this country — all in the name of corporate profits! 他社の製品を凌ぐものを生み出すことができないからといって、企業がその製品を買収し、埋もれさせることはわれわれの社会に害悪をなす行為にほかならない。その行為は非倫理的であるだけでなく、企業の利益という大義名分のもとにこの国の進歩を妨害する行為である。 (Free FreeHand Organization様より 拙訳すみません) 最後になりましたが、 さんざん一方的に言いたいことをぶちまけて、 悪口を言ってしまって、 Illustratorユーザーの方がいらしたらほんとうにごめんなさい! Illustratorには、まだ私が辿り着けない素晴らしさがたくさん埋れていると思います。 でも…FreeHandにも、FreeHandならではのよさがたくさんあります。 それぞれの良さを認め合って、 それを思うさま活かしてゆけるようになることを心から願っています。 Illustrator自体を否定するつもりは全くないのですが、 自分の仕事にとってもっとも有効であるツールであるFreeHandを このまま何もせずにみすみす埋もれさせてしまうのがいやで、 あえてこの記事を書きました。 こんな個人的な長文におつきあいくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。 心から感謝いたします(-人-).*:・'゜☆。.:*:・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 8, 2010 06:35:24 AM
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