自分の余命が後わずかだと分ったら　残された時間をどう生きるかなんて

どー考えても想像つかへんわ

ましてや　待望の赤ちゃんが出来たと分った後やったら　自分の命か赤ちゃんの命か

なんて　そんなん選択出来へん。

この映画の滴の場合は　炎症性再発の乳癌で完治の見込みはないってことやったから

赤ちゃんを産んでも　産まなくても　余命は数年・・・

けど　どのみち自分で育てることも　成長を見守ることも出来へんから

凄く悩んでんな。子供の立場になったら可哀相かもしれんし　良介は子供を諦めて

治療に専念するように言うのは分かってたしな。


故郷の奄美に帰って　悩み抜いた結果　乳癌再発の事実は誰にも話さず

一人で産む決心をしたやん　

女って凄いなぁと思って　“母”になった瞬間から強くなるんやなぁ


ホンマやったら　病を抱えての出産なんて　ふつーよりもっと大変やのに

旦那にも側に居て貰いたいやろーに　　いくら自分が外科医で病気の事も

良く分かっていても　不安は大きかったに決まってる　

それやのに　癌再発がばれへんよーに　良介には離島に仕事に行くように勧めて

半ば強引に行かせてしまうねんな





なんやかんやと月日は過ぎて　無事に元気な赤ちゃんを出産するんやけど

そん時に初めて　産婦人科の先生に乳癌を発見されることになって

いくら何でも　検診の時とかに分らないんでせうか　ちょっとその変は謎ですが


そこから　自宅療養（とは言っても特に何もしてる様子もなく）と子育てが始り

体調が悪いせいもあって　引きこもりになってて　精神的にももう限界やったとこに

お友達の保井先生がやってきた　よくぞ来て下さいました

もうホンマにかなりヤバかった　自分一人で頑張ってしまって　見てて辛かったわ


良介が帰って来て　初め取り乱して　良介を叩いて叫んだやん　アレがホントの気持ち、

凄く、凄く、我慢してたんやなって


良介も現実と向かい合うことになって　カメラマンを止め、再び医者の勉強を始める

んで　奄美に戻って　残りの人生生きることになるねんけど

癌なんやから　壮絶な苦しみがあったりで　最期もそうとうなもんだったと想像されるが

（映画では描かれてなくて）瞬太くんが大きくなって　

良介がちっちゃい診療所で医者をしてるとこでエンディング


残して逝く者と　残される者　どっちが悲しいやろう。。。

滴が生きた証しである瞬太くんは大きくなった時どう思うかな

命について色々と考えさせられる作品でしたな　

感動したり悲しくなったりでよーさん泣きました










余命　　


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