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『クライマソン』という競技をごぞんじですか?
私は、最近、知人の知人が(ややこしいですね)、 この競技に出場するという話から、 この競技のことを初めて知りました。 平たく言うと、 ものすごく過酷な、登山マラソン。 もともと、山岳救助隊の訓練がきっかけで始まったそうです。 ヘリコプターも近寄れない高地で、いかに早く現場に到着し、 遭難者を救助するか、レンジャーがスピードを競ったのがはじまり。 高山の希薄な空気の中、気温や気圧の変化や、険しい環境に 素早く順応して走り続ける能力を競うものだそうです。 選手は、世界各地で年間7試合を転戦し、 そのポイントで世界チャンピオンが決まるという “世界登頂マラソン選手権”なのです。 この競技の選手のことを、『スカイランナー』というそうです。 スペインを皮切りに、ヨーロッパ、アメリカで繰り広げられ 赤道直下、マレーシアのキナバル山で最終戦を迎えます。 スタート地点で既に標高1866m、 折り返しの頂上は何と驚くことに4095m!富士山より高いのです。 距離だけでも21kmもあるのに、標高差が2200m以上もあるという とんでもないマラソンです。 登頂マラソン選手権の中でも、コースの平均傾斜がもっともあり 最高到達点が高く、温度差も大きい、世界一過酷なレースです。 平均斜度20度を越える登山道からはじまり、 90%を越える湿度と熱帯雨林の暑さのなかジャングルを抜け、 傾斜平均30度を越える岩場を走り、頂上直前もさらに厳しい傾斜の岩場、 登頂後は即、折返し。 テレビ画面を見ているだけで、全身に力が入る斜面と、 天候が急変し、襲ってくるように下から湧いてくる雲に 視界がさえぎられてしまうことに恐怖はないのでしょうか? いつ滑り落ちてもおかしくない岩場と、 赤道直下の暑さと、山頂付近の零度に近い気温差、 高山病による命の危険、無事に帰って来ることが先決だと、 スカイランナーは言っていました。 普通の登山者が、2日間掛けて往復する道のりを、 たった3時間で往復するのです。 往路2時間30分以内に頂上に到達できなければ、タイムアウト失格。 頂上へ向かうことすら許されないようです。 この年の参加者153人中、103人が頂上までいけずに失格となり、 最後まで完走できたのは50名。 これも、マラソンなんですね。 2003年に撮影されたドキュメンタリービデオをお借りして見たのですが、 一昨年優勝したというメキシコ人40歳の選手と、 彼にあこがれてこのレースをはじめたというイタリアの26歳の若者が 最初から最後までデッドヒートで、 最後には、手をつないでゴールしていました。 過酷なレースであるがゆえに、選手同士が感じる親近感は強いのですね。 勝敗は必ず付くのですが、精一杯闘ったからこそ、 素直に互いの健闘を讃えられるのですね。 単純ですが、こんなに高いレベルでスポーツをしなくても、 市民スポーツや、会社の仲間と一緒にバドミントンをやるのでもいいから、 同じ場所で一緒に汗を流すということが、親近感を湧かせると思うし、 そういう気持ちの積み重ねが世界平和に通じていくのだと思うのです。 言葉を交わすコミュニケーションも大事ですが 言葉がなくても、心が通じる。 スポーツって、やっぱり素晴らしい!ですよね。 PS:取材の撮影隊も、カメラ担いで一緒に同じペースで走ってました。 立派に『スカイランナー』ですね。 *次は、とんでもない競技に参加するという、 とんでもない「知人の知人」についてのお話です。 みなさんの「ワンクリック」が スポーツを文化に近づけます♪ 今後とも、ブログランキング応援よろしくお願いします(^^) ↓ ↓ ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年09月21日 17時39分53秒
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