勝利の女神　ほほえみ日記

１2月１５日、
近鉄、オリックスの監督を務め、
チームを３度のリーグ優勝、１度の日本一に導いた
仰木彬氏がお亡くなりになりました。

日本人メジャーリーガーのパイオニアである野茂投手や、
今や、メジャーリーグを代表する野手となったイチロー選手をはじめ
長谷川投手、吉井投手、田口選手など、
仰木監督の育てたたくさんの選手が
大きな夢を持ってメジャーリーグに挑戦し、活躍しています。

どの選手も日本にいたころから、
人気、実力ともにトップの選手です。
球団にとって主力選手を手放すということは
戦力はもちろん、球場への観客動員など、
経営面でもリスクは大きいですよね。
今年の西武松坂投手が大変だった様に、
監督としても球団としても一大決心。
にもかかわらす、いろいろなタイプの選手を
メジャーリーグへ送り出されました。

その選手たちのチャレンジや活躍から私たちは、
世界で活躍する日本人に誇りを持ち
「大きな夢」や「挑戦する勇気」「諦めない希望」を感じています。

野茂投手、イチロー選手が仰木監督について、
声をそろえておっしゃっていたlことが
「よく（自分を）使ってくれた」ということでした。

癖のあるフォームだからでしょうか？
私は、どちらも活躍しているところしか知らないのですが
ご本人たちがそうおっしゃるのだからそうなのでしょう。

アメリカに渡った選手のところへたびたび足を運び、
励ました話も報道されていました。

「プロ野球選手になる」という『夢』をかなえ、
国内では超一流の実績も評価も得て安住しても良い選手たちが、
時には、国内での地位を捨ててまで
さらに大きな目標に向かうことへの後押しを、
惜しまず応援しつづけたことは
仰木監督にとってもチャレンジだったと思うです。

一人のヒーローから、たくさんの人々が『夢』を得ます
一人のヒーローを育てたことが、たくさんの人々の『夢』を生み、
たくさんんヒーローを生んできます

仰木監督は、たくさんのヒーローを生み育て、
たくさんの『夢』を生んだのですね。
これも、もうひとつの『仰木マジック』だと、私は思います。

私たち大人の役割や、育てることの醍醐味を教えていただいた気がします。

清原選手のオリックス入り表明のなかでの、
清原選手にかけた仰木監督の言葉に、
仰木監督の大きさをジンジン感じます。

「大阪へ帰って来い。お前の最後の花道は俺が作ってやる」

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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仰木彬氏
福岡県出身。５４年に西鉄に入団し、　
稲尾和久氏らと西鉄黄金時代を築いた。
８８年に近鉄監督に就任し、
意表をつく采配は「仰木マジック」と呼ばれ
前年最下位のチームを最終戦まで優勝争いを
演じるチームにまで引き上げ、
翌年にはリーグ優勝した。
９４年から８年間に渡りオリックス監督に就任し、
『イチロー』の名付け親として知られ
阪神大震災がおきた９５年からリーグ連覇し、
９６年には日本一に輝き、
災害に沈む神戸市民を勇気付けた。
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