あっという間に1週間前の事になったけど、
初めてヤマブドウ(以前紹介した「ヤマソービニオン」はカベルネソーヴィニヨンとの交配種)ワインを試した。
欧州葡萄同様日本の野性葡萄でもまともなワインが作れるとの確信が得られたありがたいワインだった。
360 ml入りの緑のボルドー瓶入り。
品種は100%長野県松本平産ヤマブドウ。
アルコール度数12%。
ラベル。
色は濃くてくすんだ紫がかった赤で縁はピンクでクリア(澄明)。
におい(ノーズ)について。
強さは中庸から強い方で異臭や欠点は無くてきれい。
アロマ(においの要素)は複雑で菫、フローラル、ハーブ、メントール、ブラックベリー、ダークチェリー、李、シナモン、リコリス、西洋杉、土っぽさ、なめし革(徐々に強くなる)、ほんのりトリュフが穏やかな焦がしたオークをバックに感じられた。
味(パラット、palate)について。
アルコール感は低~中度。
ボディはミディアムからフルボディ。
樽は十分で酸は多い。
タンニンは細かく穏やかで苦味も穏やか。
ラベルの通り辛口。
バランスは酸が強いのに取れている。
フレーバーはかなり強い。
余韻は十分長い。
フレーバーはかなり複雑でブラックベリー、シナモン、ハーブ、李、チェリー、野生のベリー、土っぽさや(プレーンクラッカーのような)しょっぱさが穏やかな焦げたオークに支えられる。
コメント。
酸が強いのにバランスが取れている。
ワイン作りが良くできている(good winemaking practices)。
品種の個性は十分現れていないけどタンニンが良く出来ている(good tannin structure)。
普通のワインより酸が強いし値段も張るので珍しいまたはユニークなワインに興味のある方に勧められる。
ヤマブドウとカベルネソーヴィニヨンとの交配種であるヤマ・ソービニオンよりワインとしての完成度は高い。