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カテゴリ:今治の不動産
さて、最初の話はつい最近の出来事である。
四国は愛媛県、その第二の人口を誇る・・・わりには中途半端な単なる地方都市が舞台である。 去年の12月だ。部屋を探そうと思った。 他人の家を間借りしていたのだが、息子が帰ってくるというので出ざるをえなくなった。 時間はあった。だが、今回は理想がなかった。 思えば若い頃は、部屋を借りるたびにあんなレイアウトにしよう、ここにテレビを置いて窓際には・・・なんて思いながら部屋を探した。 今回は余りにも勝手が違った。単なる言い訳である。 どこにつながるのかというと、余りにうさんくさい不動産屋であったにもかかわらず、面倒さに負けてしまった事への言い訳なのである。 その不動産屋の入り口には朱色ででかでかとこう書かれていた。 「仲介手数料無料」 さて、これを見てなんと思うか。 その前に知らない方へ豆知識。 不動産を借りるさいの条件というのは地域によってかなりの違いがある。時代によっても、かなり違ってきている。たとえば敷金の相場、礼金、契約手数料。 昔は礼金が必要だった。部屋を借りる人間が、大家へ部屋を貸してくれるお礼に支払うものである。 もう一度書くが、これから毎月部屋を借りる代償として家賃を支払っていく立場の借家人が、支払う相手に差し上げる礼の金なのだ。 理解できない。この国はどうなっているのだ。 高校を出て広島へ行ったばかりの小娘には実に理解しがたい現象であった。 三十路を過ぎた今でも理解できない。 とにかく話を戻そう。 昔は礼金が必要であった。最近、その言葉をほとんど見ない。 代わりに必ずといっていいほど見る言葉が、契約手数料である。 部屋を借りるさいに斡旋してくれた不動産会社へ支払う手数料である。この辺りだと家賃1か月分が相場である。 理にかなっている。不動産会社は非営利団体ではないのだ。 ところが、である。「仲介手数料無料」なのである。 これは一体、どうしたことか。 部屋の家賃を尋ねてみる。今治駅目の前で46,000円。決して高くはない。 うむ、リクツは判らんが安く済むに越したことはない。 そう思って申し込むと、契約書を手渡される。 うむうむ、サインと押印であるな、ところで契約書の内容について全然説明がないのだが・・・はっきり言ってこういう経験は初めてなのだが・・・まあよかろう、何しろタダ、なのである。 と、開いたページに書かれていた文章が目に飛び込んできた。 「退室の時は、敷金のうち1ヶ月分を礼金として返却しないものとする」 ・・・ん? 「1ヶ月を礼金として」 え? なんで礼金? ていうか、説明・・・なかったよね・・・? 確かに仲介手数料はタダかもしらんが、結局礼金1ヶ月分を支払うなら、かかる費用は一緒じゃん・・・。ていうか、礼金として取られるより仲介手数料として支払った方が納得できるよ・・・。 別の不動産屋へ聞いてみました。親切ないくつかの不動産屋から返事が来ました。 「まったく説明を受けてません」と言われるとおり、敷金より差し引くものには、 補修費、敷引き等いろいろな言い方があり、誤解を生じ安い為、ご説明の上、ご理解頂き 契約を行わないと、不信感をお持ちになるのも当然だと思います。 業者が仲介する以上説明義務がありますし、そういったトラブルをさける為に 契約書を作成し、オーナー・入居者に署名捺印をもらうものです。 まあ・・・そうだよな。 昔のいんちき商法じゃあるまいし、こんな重要事項、説明する義務があってしかるべきだよな。 首をかしげつつ以下次号。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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