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テーマ:最近観た映画。(38849)
カテゴリ:映画
特に関心を持つわけでもなく、「地味な題名」と思いながら、
ただ録画してあったので観た映画ですが、 内容の濃さにびっくりしました。 監督は山本薩夫、主演は望月優子、三國連太郎。 この映画は、農村に生きた女性の半生を描いたもので、 時代の移り変わり、暮らしぶりの変化、家族の成長が じっくりと描かれた、力強い感動作です。
閉鎖的で、嫁ぎ先では嫁として虐げれながらも 貧しい農村でたくましく、生きている姿は、 決して特別な個人の一生ではなく、 端々に典型的な農村女性の姿を描いています。 この映画の企画は全国農村婦人組織協議会。 製作は全国農村映画協会。 農民による農民のための自主制作映画で、 全国320万農村婦人部の投資(カンパ)3200万円を元手に、 1959年、1年がかりで映画は完成した自主映画で、 1000万人を動員したとも言われています。 主演の望月優子については全く知りませんでしたが、 どっしりとした農村女性を年代の変化とともに リアルに演じていましたし、 三國連太郎は老け役のために下の歯を抜いた言われていますが、 その容貌や動作も本当に老け込んでいました。 自分が知らなかっただけとは言え、 こんないい映画が日本で作られていたことに改めて驚きます。 この映画製作に関わった人たちの熱い思いと気迫と、 この映画に共感した多くの女性の涙を感じられる映画です。
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Last updated
2013.05.30 09:54:00
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