金融危機が表面化して、世界中が実は借金して身の程以上の生活をしていたことがだんだん判ってきた。日本も去年、政権が変わって、このままじゃどうにもならなくなってきている実態がようやく身に沁みてきた感じだ。特に若者は仕事もなく、将来に不安を感じていて、どこかしらけている。バブルを享受してきた団塊の世代はそこのところが判らないで、呑気に構えている。
もののない時代を過ごしてきた戦後世代にとっては、日本の高度経済成長と物質的に豊かな時代を過ごしてきたことは「幸せ」だったのだろう。その反面、朝鮮戦争、ベトナム戦争をはじめ、いつでもどこかで戦争をしている時代だった。そして、消費を由とする文化の中でどこか空疎な人間関係しか築けなくて、豊かになればなるほど「幸せ」は遠のいていく。
「金=MONEY」が中心で動いている社会なのだから、誰かが損をしなければ誰かの得は生まれない。テレビは「得」をした誰かの生活だけをカッコ良く見せて煽り立て、「損」をした者の嘆きや苦しみは無視してきた。しかし、それがどこかで爆発する。それが子供の世界なのだ。子供達の社会が陰湿ないじめに覆われている原因はそこにある。
その拝金社会も遂に行き詰まって、これじゃいかんと思いはじめても、では本当の幸せはどこにあるのか、ということを示せる人物がどこにもいない。マスコミの知識人も、ついさっきまで拝金主義を前面に出していたのだから分かるわけがない。宗教も実態は「金」なので当てにならないことをほとんどの人が知っている。そこで、もう一度宇宙の法則の原点に帰って「幸せ」とはなにかを考えてみようと思うのだ。
といっても、答えは簡単である。優しく柔らかい波動は物質に安らぎを与え、激しく強い波動は緊張を与える。全ての存在が柔らかい波動に対して「幸せ」を感じるのである。ペットを飼っている人はよく分かると思う。言葉の通じない犬や猫でも、こちら側の波動に反応して受け答えをしていることを。私は爬虫類や昆虫でもそれができることを知っている。また、実は自分の肉体が一番それに影響を受けて翻弄されているのだ。
この法則は我々がどんな立場にいても平等に働いている。小さな虫から王様まで同じだ。我々が後付けで作ってきたどんな価値観よりも優先されている。どんな神様に頼んでも働く法則は宇宙のどこにいても同じなのだ。だから、「幸せ」の在り方も実はこの波動の法則の問題ということになっていく。
言葉を変えれば「幸せ」は優しさや他人に対する思いやりの中にあると言えるだろう。それがなかなか出来ない。私達は生きている中でなんらかの差別を受けていて、それがコンプレックスを作り他人への思いやりを忘れさせてしまう。差別は誰かが自分が得をする為に勝手に作ったもので、宇宙の中には存在しない。だから、もし宇宙的な「幸せ」の中に生きようと思ったら、そんなものに振り回されない知識と心の大きさを持つ必要がある。
今のような荒んだ時代にこんな気持ちを持つのは簡単ではない。私もかつてひどい暴力の中で生きていて、心のどこかにこういう気持ちがあっても相手には通じないし、いつしか自分も暴力の中に身を置いていた。でも、それでもいいのだと思う。心の片隅にこの知識があれば、暴力はいつかは去っていくし、宇宙の法則は永遠にそのままなのだから、きっとそこにたどり着ける。
これからは宇宙の法則から眺めた諸問題を取り上げていこうと思う。といっても私も勉強中の身だから、偉そうなことは言えない。こんな見方もあるんだ、ということを伝えられればと思ってやっていくつもりだ。さて、どうなるのやら……