3月24日の希望のエリア~核災害による経済構造の変化~
3月24日の金曜行動に参加し、希望のエリアと、議事堂前でスピーチさせて貰いました(下記地図は春橋加工・作成)。 議事堂前では、フクイチ汚染水の数字と大飯原発3・4号機審査書案へのパブコメを紹介しました。 希望のエリアでは、フクイチ汚染水の数字・22日の規制委員会の検討会・フクイチ事故による経済造の変化をスピーチさせて貰いました。 尚、建屋中滞留水のインベントリーについて、間違ったことを話してしまったので、近々、訂正いたします。22日の検討会→ 第52回特定原子力施設監視・評価検討会 この日のメインは、「経済構造の変化」でした。スピーチの動画は下記。2017.03.24 国会前スピーチエリア“希望のエリア” (私は20分50秒当たり~) 詳しくは動画をご覧下さい。 スピーチで取り上げている数字にしても、本来なら、この場で、細かい数字をグラフ等にして示すべきなのですが、手が回りません。全体の資料と、スピーチの元にした資料にリンクを貼っておきます。多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(第3回)‐配付資料一覧(2017年2月24日・金・10~12時:経済産業省本館17階第2共用会議室にて開催)福島県産品に対する風評の実態と農業再生に向けた取り組み(小山良太・教授[うつくしまふくしま未来支援センター農環境復興支援部門長 福島大学食農学類準備室副室長経済経営学類])福島県水産業の現状について(緒方 弘志・室長[農林水産省大臣官房文書課災害総合対策室])風評・風化対策強化戦略[各分野の分析](菅野 信志・課長[福島県危機管理部原子力安全対策課]) 経産省の会議は動画が公開されず、議事録のアップも次回会合に合わせて行われます。迅速な情報公開ではありません。中身を知りたければ、傍聴に行くしかありません。 スピーチの内容と繰り返しになりますが、この時の会議は勉強になりましたし、新たな視点で物事を見ることの大切さも分かりました。経産省が進めている事への賛否はともかくとして、重要な視点・情報でした。 核災害は、市場構造・経済構造を変えてしまうのだということを、私達は、もっと認識し、学ぶべきだと思います。 食品の放射能検査にかかるコストも、社会的コストと言えます。これを、特定の電力事業者のみに負担させ続けるのは困難でしょう。では、誰が負担すべきか? 今は、その議論も置き去りにされたままです。 核発電は今すぐに廃絶すべきです。 しかし、それだけでは物事は解決しないでしょう。現に変わってしまった経済構造(その影響を最も受けているのは、電力消費地ではなく、電力生産地であった福島県)、既に発生している社会的コスト、これ等に対して、社会全体としてどう向き合い、費用負担の在り方を考えていくべきか。もっと幅の広い、深みのある議論が求められていると思います。春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)