チューリップ
植えつけまでは通気性の良い場所に箱から出して管理します。
球根はエチレンガスを出しますのでそのガスによって障害が発生しますので植えつけまでは通気性の良い、冷暗所保管が原則です。
1.チューリップの好む環境:チューリップは最低45日程、5度以下の温度を耐寒しないと正常な発芽に至りません。例えば国内の産地の富山・新潟の気候を参考にすれば解りやすいですが冬場は暗く、日照が少なく寒い。その上、降水量はしっかりとあるという点が好環境です。
2.チューリップの根は再生しません:発根後は植え替えは厳禁です。また、球根底部のブツブツした部分から根が出ますのでそこを傷めないようにして下さい。
3.植えつけは年内に:管理ができていれば2月ごろまででも十分ですが基本は年内に植えつけ、発根を開始させます。1~2月頃から地表から顔を出すというのが一般的な生育パターンです。
4.3月初旬までは日照に当てない。暗い、寒い場所で水は毎日しっかりあたえます。
5.水をしっかり与えるという事は排水性の良い土が植え付けの条件になります。排水性が悪いと球根の腐敗につながります。
6.3月から徐々に日照に当てますがいきなり陽当たりの良い場所での管理は地温障害を発生させます。特にアスファルトの植えに直に鉢などを置くと熱が伝わるのでブロックやレンガを敷いて直接、熱が伝わらないようにして下さい。
温暖化の関係も有り、日本においてチューリップの球根は植えれば咲くという物では無くなってきています。
今まで上手に咲かせてきた方でも今一度、本説明書を熟読願います。
【植え方】
最初に・・・・
球根の向きは揃えて植えましょう。球根を手に取って扁平面を手前にした場合、葉はその球根の左右から出てきます。
皮は基本的には不要です。剥いて植えてもOKです。
キズなども生育には関係有りません。
球根の時点での不良は球根がジメジメしていたり、逆に松かさの様にカサカサして中身が無くなっているような状態だと、その球根は病気ですので破棄します。
チューリップは土壌を酸性化させるので連作は避けて下さい。
植え付け前及び開花終了後に石灰等で土壌を中和させると安心です。
地植えの場合
球根の頭が5cm位になる程度の深植えをします。
日照が良すぎる場所の場合は上に落ち葉などをかけて少し和らげてやって下さい。
鉢・プランターの場合
球根の頭が3割ほど地表面に出る様に浅植えします。
土はできるだけ目一杯入れて根が張る部分を多く作ってやって下さい。
鉢底石などは不要です。その分、土を入れてやって下さい。
植えつけ後の置き場所は3月までは暗くて寒い場所でお願いします。
【花後について】
翌年咲かせる為には施肥や管理で手間と費用がかかり、尚かつ100%とは言えません。
次のお花を楽しむために開花後は抜き取り破棄を考えて下さい。
引用:
イングの森、購入時に添付されていた育て方の説明書より