The Butterfly Lion / Michael Morpurgo 『よみがえれ白いライオン』
ある日、寄宿学校で学ぶ10歳の少年が、そこを逃げ出します。
逃げ出す途中、老婦人に出会い、お茶を飲みながらその老婦人の話を聞くのです。
もうずいぶん前、同じように寄宿学校を逃げ出した少年バーティーの話を。
バーティーは両親と住むアフリカで白いライオンのこどもを助けます。
そのライオンと少年は兄弟のように育つのですが、少年がイギリスの寄宿学校に行く歳になった時
フランスから動物を買いにやってきたサーカスに売られてしまいます。
悲しむ少年は「いつか、絶対にもう一度あえるから」と小さな白いライオンと別れます。
時が過ぎ、第一次世界大戦。青年になったバーティーは戦地に送られます。
戦火の中、バーティーと白いライオンは生きてもう一度出会うことができるだろうか。
自分の土地にチョークの(石灰?)の地層を見つけたバーティーは、
1000年も前に誰が掘ったかもしれない有名なホワイトホースの描かれた丘を思い出し、
白いライオンのその姿を地面に描きます。
そこに、水を飲みに蝶たちが集まるよになります。そして、影のようなライオンの姿をうかびあがらせるのです。
シンプルな英語で、語りかけられるような文章で、読んでいる間とても心地よかったです。
お薦めの一冊。