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カテゴリ:韓国映画【ア・カ】
窓から明るい光が差し込んでいる。テーブルの上には親子三人の写真が飾られている。そこに娘らしき声のナレーションが入る。
「パパは生前、その女性の肖像画ばかり描いていました」 「彼女が誰なのか…」 「パパもママも話してはくれませんでした」 純愛モード?両親の結婚前の話?で、思い浮かぶのはソン・イェジンちゃんの『ラブストーリー』。予備知識なしで観たために一瞬でもああいったタイプの映画だと想像した私が悪かった。ある意味、純愛かもしれないけど。SF、特撮、不思議ワールド。1千年の時を超え繰り広げられるラブファンタジーの始まりです。 と、その前に、ほんのチョイ役でイ・ボムス氏発見。スヒョン(ハン・ソッキュ)の誕生日を祝う何人かの後輩の一人が彼でした。かろうじてセリフはあったけど登場はこの場面だけ、しかもストーリーに関係なし。今思えば贅沢な使い方ですね。 大学で絵を教えるスヒョンにハン・ソッキュさん。彼が銀杏のベットを手に入れたことから不可解な出来事が起こり始めます。現代の恋人で女医ソニョンにシム・ヘジンさん。スヒョンの前世の恋人ミダン役にチン・ヒギョンさん。この方、最近だとドラマ「悲しき恋歌」でキム・ヒソンのおばさんを演じていた女優さんです。10年前はお姫さまだったのね。 ミダンの美しさに心奪われたファン将軍にシン・ヒョンジュンさん。テファオッパです。二人の仲を引き裂き、やがて銀杏の木となった彼らを1000年執拗に追い詰める狂気を濃いメークと凄みの演技で見せてくれます。怖さで言えば「輪舞曲」の役に近いか、それ以上か。なにせ1000年前の将軍ですからね。 とにかく画面が暗くてですね、誰が何やってるのかさっぱり分からない。それこそ「輪舞曲」の比じゃないですよ。せっかく数百万かけて特別に作ったベッドも、全体像が見えたのは最後燃えるときですから。もったいない。 さらには銀杏の大木2本のCGがあまりにもお粗末。10年前の技術にしてももう少しどうにかならなかったのか。現代と前世が入り混じる悲恋自体は興味をそそるのだから、それをそぐような真似しちゃいけない。 とまぁ、いろいろ不満はありますが、俳優さんたちの演技やファン将軍の一本筋の通った悪役チャラは見応えがあり、ストーリーも86分と短めなので一度観てみる価値はありますよ。 銀杏のベッド お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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