我が運命の・・・その7SAXOPHONE COLOSSUS(Prestige) 1 ST.THOMAS 2 YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS 3 STRODE RODE 4 MORITAT 5 BLUE SEVEN SONNY ROLLINS FOUR SONNY ROLLINS(TS) TOMMY FLANAGAN(P) DOUG WATKINS(B) MAX ROACH(DS) 1956.6.22 初めてロリンズに触れたのは、ジャズコンピもの 「勝手にジャズ」というアルバムの2~3曲目に入っていた 「セント・トーマス」でしたが、他のどの名曲より、心に残り 毎日繰り返し、この曲ばかり聴いていました。 ロリンズって、どんな人だろう・・・と レンタルショップに行って「サキ・コロ」を借りてきて、一挙にハマりました。 ・・・それ以来、何度聴いたかわからないほど、聴いたうえ、 むさぼるようにロリンズのアルバムを買いまくりましたが アルバムの曲順を間違えずにいえるのは未だにこれだけです。 オープニング「ST.THOMAS」の あの「ドゥダッダダン ドゥッダッダダダン・・・♪」という 音で始まるローチのドラムのフレーズ・・・ そして、ロリンズがあのメロディーを吹き始める瞬間から カラダがひとりでにスウィングしてしまいます。 ロリンズの繰り広げるテーマ、ローチの白熱のドラム、再びロリンズのソロ、 ピアノのトミフラとベースのワトキンス、 そして最後再びテーマを繰り広げるロリンズ・・・ 完璧な演奏です・・・。 ロリンズはその後も何度かこの曲を演奏していますが、 これ以上の名演は、ありませんでした。 2曲目は一転してバラードの 「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」 実は、初めの頃は、どうもこの曲は地味な印象で よく飛ばして一挙に「MORITAT」に行ったりしてたんですが、 今や、2~3曲目のこのライン、絶対はずせません。 しっとり、しみじみと力強く歌い上げるように響くロリンズのテナーの音には いつも心を奪われてしまいます。 バラードナンバーのロリンズの演奏のうち、これが1番の名演といっても過言ではないかも・・・ 3曲目「STRODE RODE」・・・ロリンズのオリジナルです。 短いフレーズを小気味よく繰り返していて、パワーに圧倒されます。 ちなみに後年ロリンズは、「LOVE AT FIRST SIGHT」というアルバムで この曲を演奏していますが、その音は「円熟している」という感じがします。 「音が丸くなっている」というか・・・。 この演奏の「とんがった感じ」がなくやや物足りないかなぁ・・・と ・・・ちょっとずれましたが、とにかくこの演奏は、 このアルバムの真ん中にあって然るべきものですね。 4曲目「MORITAT」 別名「MACK THE KNIFE」というこの曲、クルト・ワイルの作曲です。 ロリンズの音のおおらかさが堪能できる曲です。 「チーチッキ、チーッチッキ♪」という音を繰り返すローチも印象的ですし、 ベースとピアノのソロも、味があっていいですね。 最後のロリンズのカデンツァまで、一挙に聴かせてくれます。 ラストの曲は「BLUE SEVEN」 このナンバーは私の中でもっとも地味な位置に存在していたのですが、 最近になって見直した、不思議な印象の曲です。 どこか即興的な感じがしますが、バランスがとれていて絶妙です。 この曲はいちばん聴きこむ頻度が少なかったような気がしますが これからじっくり聴きこんでいってみたいと思います。 いちばんなじんだアルバムについて、あえて感想を書くというのが これほどまでに、難しいこととは思いませんでした。 本当は、今さら何も話すことはない、というくらい 私にとっては、永遠のNO1作品です。 ・・・ノリと、緊張感と、リラックスに満ちています。 このアルバムの曲順のどれかが入れ替わったとしても、 演奏者がひとりでも違っていたとしても、 サキ・コロは、サキ・コロではない、ような・・・気がします。 2003.6.22 今日はサキ・コロが録音された日です。 47年も前のことになるんですね。 半世紀近くを経て、なお輝きを保ち続けて色あせないこのアルバム やはり、いつまでも飽きることがありません。 「その8」へ♪ トップへ♪ ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|