138677 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

3度の飯より音楽好き♪

3度の飯より音楽好き♪

その10


SONNY ROLLINS(Bluenote)

1 DECISION
2 BLUESNOTE
3 HOU ARE THINGS IN GLOCCA MORRA
4 PLAIN JANE
5 SONNYSPHERE

DONALD BYRD(TP)
SONNY ROLLINS(TS)
WYNTON KELLY(P)
GENE RAMEY(B)
MAX ROACH(DS) 1956.12.16

日本盤のオビに、Vol1と記されておりますので、
私は長いこと、これがロリンズのデビュー・アルバムと
実は思っていました。(^^ゞ
ブルーノートの1枚目なので、Vol1なんですよね・・・。

紫にオレンジ、モノトーンというジャケットも好きです。
BNの4枚の中では、もっとも地味な存在ですが(私見)
このアルバム、かめばかむほど味が出る
スルメのようなアルバムだと思います。
4曲がロリンズのオリジナル。

1曲目、DECISION スローなブルースです。
スローテンポで繰り広げられるロリンズのソロ・・・
何ともいえない味わいがあります。
ロリンズ、バード、ケリー、ローチとソロをとったあと
最初のテーマに戻る、といった構成です。

続いて BLUES NOTE
こちらは少し、前の曲よりテンポが上がります。
各々、それぞれソロをとっていますが
後半の、バードと、ロリンズのソロの掛け合いが印象的です。

HOW ARE THINGS IN GLOCCA MORA
「グロカ・モラを想う」
アルバム中、唯一オリジナルでない曲で、
ミュージカル「フィニアンの虹」中の曲だそうです。
しっとりとしたバラードで、このアルバム中でロリンズの歌心あふれる
演奏を聴きたい向きには、これがお薦めです。
「グロラ・モカ」というのは、人の名前でしょうか?
ピアノのソロ部分も、少し跳ねるように弾いていますがしみじみと聴かせてくれます。
バードのトランペットは、オープニングとラストの調味料的な雰囲気で
イントロとラストにワンフレーズずつ・・・。

PLAIN JANE
ロリンズのアドリブが印象的ですが、トランペットの音色もまた
よどみなく流れていて、メリハリのある演奏です。
このアルバム中いちばん長い曲。
ピアノの音色も一番力強く聞こえます。ちょっと跳ねたような感じの・・・
躍動感があります。
ケリーのピアノの音を、3曲目と聴き比べると、「静」と「動」の魅力を感じます。
ウィントン・ケリーはサイドマンとして聴く機会の方が多いような気がします。
また、どちらかというと、リーダー作より好きです。
クライマックスに近づくと、ロリンズとローチの掛け合いがあり
それが、徐々にヒートアップしていくさまが興味深いです。
でも緩やかに、テーマへと戻っていきます。
変化に富んだ曲です。

SONNYSPHERE
いきなりのロリンズのソロから始まるアップテンポの曲です。
バックを後目に、ロリンズが吹きまくっておりますが、
ピアノ・ベース・ドラムのバックがいい感じで響いてきます。
ベースが一番よくひびいているのが、この曲かな?
リズム隊を楽しむのなら、この曲がお薦めです。
ロリンズのアドリブに刺激されてか、
バードのソロも綺麗に流れるように響いてきます。
ケリーのソロもダイナミックです。
それらに更に刺激を受けてか、後半のロリンズのソロもさえまくり・・・
どことなく、緊張感が漂っており、まさにこのアルバムの
クライマックスにふさわしいかもしれません。

・・・絶頂期、56年の最後を飾るにふさわしいアルバムでした。

「その11」へ♪

トップへ♪




© Rakuten Group, Inc.